厚労省「広がれありがとうの輪」を非難する前に 批判「重々承知」で取り組む広報班の思い

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批判は「その通りと思います」

   法務省が12月4日から第72回「人権週間」として、人権尊重思想の普及高揚に努めている。今年は新型コロナに関連した差別や誹謗中傷にもスポット。同省と協議したわけではないものの、厚労省としても「同じタイミングで同様のメッセージを広げられたらと考えた」(前出・厚労省担当者)という。

   一方、ネット上で上記のとおり否定的な向きがあることは「重々承知しております。ありがとうでなく、お金、物資、人材の支援だろうというのはその通りと思います」(同)。そのうえで同プロジェクトの位置づけをこう説明した。

「もちろん厚労省として本当に厳しい状況に置かれている医療現場に対して金銭、物資、人材などの拡充はすべきであり、実際に補正予算を組んで財政支援しています。医療従事者の皆様を支えるそうしたハード面に対し、私たち広報班はソフト面で、国民の皆様に訴えかけるエモーショナルな面で、発信していきたいと思っています。

確かに感染状況が厳しくなる中で、今回の取り組みへの批判はその通りと思います。ただ、厳しい状況だからこそ、責め合うのでなく励まし合って感染症に強い社会を作っていくことが大事だとも思っています。批判は真摯に受け止めますが、賛同いただいた方々に広めていってもらうことを大切にしています」

   担当者は「厳しい声も多いですが、ご賛同いただいた方もいらっしゃいます。厚労省に電話で『拡散したい』と問い合わせてくださる方もいます」と話した。

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