お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さん(48)が2020年12月3日に開いた記者会見について、「渡部許すまじ!」といった声が収まらない中、一部の視聴者から、全く違うタイプの批判が上がり続けている。
あるツイッターアカウントは「渡部の会見見て気になるのは会見の内容よりもそのマウスシールドよ」と、会見中に渡部さんが着用していた「マウスシールド」についてツイート。また、別のアカウントも「うっかり目に入ってしまった渡部、マウスシールド着用時点でアウト」と、やはり、マウスシールドをやり玉に挙げているのだ。
専門家は「フェイスシールドやマウスシールドはほぼ無意味」
これら、渡部さんが記者会見中に着用していた姿が気になったとする声だが、このマウスシールド、新型コロナウイルスの流行によって一気に知名度を獲得したアイテムと言って良いだろう。その目的は飛沫を防止することであるが、その効果については「これでもか」というぐらいにその低さが指摘されている。
コロナ情報についてメディアやネット上で情報発信を続けている医師の廣橋猛氏は6日にツイッターで、
「マスクの重要性は言うまでもありませんが、布やウレタンに比べ、やはり不織布マスクの効果が圧倒的です そしてフェイスシールドやマウスシールドはほぼ無意味」
とツイート。添付している画像でマウスシールドは飛沫の90%を通してしまうと説明しつつ、不織布マスクの重要性を説いているほか、併せて、「テレビで芸能人がマウスシールドしてるのよくない」と、芸能人の影響力の大きさも指摘している。
「麻生さんもマウスシールド使ってましたよね」
その形状から見ても、およそ、飛沫を防ぐことは出来ないように見える、これら、「マウスシールド」と「フェイスシールド」。専門家の指摘はもちろん、その指摘と同様の指摘は、前述のもののように渡部さんの会見を見たとする視聴者から上がったのはもちろん、以前から、テレビに出演する芸能人が着用する姿を見た視聴者から疑問の声が上がっていたのも事実だ。
また、これらの声に加えて、前述の廣橋氏のツイートには、「麻生さんもマウスシールド使ってましたよね」といったリプライが付くなど、麻生太郎財務相らの政治家がテレビに映る姿も影響力が大きいとする反応が寄せられている。
なお、渡部さんの会見の2日前となる1日には、同じく医師の岩田健太郎氏がツイッターで、「マウスシールドは概ねフェイクシールド」と、やはり、マウスシールドの効果の低さを指摘。マウスシールド同様、コロナの流行で一躍知名度が上がった「フェイスシールド」の「フェイス」と「フェイク」を引っ掛けて、やはり、その効果を疑問視するツイートを行っているほど。コロナの流行が「第3波」を迎えたとみられるこの状況下では、芸能人や政治家と言う社会的影響力が大きい人物の「感染対策」に対し、より一層の注目が集まりそうだ。