「何故か好感度が上がって普通の会話に定着」
ネット文化に詳しい人物は、「チー牛」の変化をどう見ているのか。ITジャーナリストの井上トシユキさんは、J-CASTニュースの12月2日の取材に対し「登場当初は『陰キャ』『イケてない人』を揶揄する意味合いだったのが、謙遜や自虐の意味で使う人が現れたことで、何故か好感度が上がって普通の会話に定着してしまったレアなワードだと言えると思います」と分析する。
近年はネット上で「笑い」を意味する言葉として使われていた「草」が女子高生などの間で広まり、一般に定着したケースが知られている。5ちゃんねるから広まった「チー牛」も、これから「一般化」の道をたどるのだろうか。井上さんは、こう展望する。
「チー牛もその可能性を秘めているとは思いますが、読みの音の耳馴染みが良くないというか、あまりポップな音ではないので、流行るにしてもここまでのような気もします。少ししたら、チー牛と同様の意味で異なる言い方のワードが発明される可能性もあり、どこまで一般的に定着するか、(インスタ流行語大賞の)3位にランクインしたここからが正念場なのではないでしょうか」