メディアがだんまりをきめこんでいる間に、読者は、その他の場所で真実に「近いもの」を感じとっている【ネットメディア時評】

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「ジャーナリズムがなくなると、世界平和っていうのはない」

   ところで、神田氏の話はどこまで叩かれるべきだろうか。そもそも問題の記事は、ポッドキャストの一部を抜粋したものだ。全体を聞くと、神田氏の危機感はよりはっきりする。

「ほとんどの人にとって、朝日とか(どうでもいい)。新聞なんか読んでないんだから、誰も。そういう中で記者が、皆さんのほうに近づいていくというのが大事だろうなと」
「(新聞社の経営やメディアの形が)どういうことになっても、結局我々がやりたいことっていうのは、情報をつまびらかにして、誰かが情報を独占する・捨てる・隠すみたいなことは、やらせないということが大事なんで。それさえできれば(伝える手段は)なんでもいいんですよ」
ジャーナリズムがなくなると、世界平和っていうのはないだろうなというのは一致してるんですよね。そこを残すために、できることはなんでもやらせてもらいますよ、というのは最近の記者、ベテランから若手まで一致してる」
 新聞が読まれなくなった今、どれだけ今までのやり方でがんばっても、そもそも自分たちの「言葉が届いていない」のが現状。ジャーナリズムを守るため(それがイコール社会のため、と断言しちゃうところが、「かわいくない」のかもしれないが)には、あらゆる手を打たなければいけない――。
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