開始1時間、報道陣から出た質問に...
ただ、その答えは会見中に渡部さんが語っていた言葉の中に、すでに出ていたように思える。それはズバリ、妻で女優の佐々木希さん(32)との「家事の分担比率」だ。
会見開始から1時間になる直前、記者から「(佐々木さんが)休みの日だからこそ、(渡部さんは家事を)全部やるべきではないか?」との質問が飛び出していた。当該の質問はこれより前に渡部さんが記者団に対し、活動休止期間中の家事の分担比率について、
「日にちによるといいますか。妻が仕事の時は朝からもちろん全部やりますし、妻が休みの時は妻がやってくれることもあります」
と説明していたことを受けてのものだったのだが、その後に、「家事は渡部さんが全部やるべきではないか?」との質問が出たのは、実に必然的なことではないだろうか。その理由はやはり、「休みの日だからこそ」佐々木さんの家事負担を取り除くのはもちろん、渡部さんのためにもなると考えられるからだ。
というのも、今回、渡部さんに対して、会見を行ってもなお「見たくない」との声が噴出するのは、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)のオファーが来たのを好機として復帰しよう、という「下心」を渡部さんが抱いているのではないかと視聴者が疑っているからだ。この点を払拭すれば、「見たくない」との声は小さくなっていくはずである。
そのためには、渡部さんがそのような下心を「持っていない」と主張するに足りる態度を取る必要があるわけだが、それを示すのに最適と考えられるのが、「家事を一手に引き受ける」という行為だ。自らの収入源が絶たれている今、渡部さんが家庭に貢献するには仕事をしている佐々木さんをただただ支えることであるのはもちろん、家事を全て負担することによって、極端な話、芸能界を引退し、今後の人生を佐々木さんを支えることに専念するという選択肢を取ることも可能であると視聴者に「見せつける」ことで、みずからの更生への覚悟を示すことができるからだ。
ここまでされれば、視聴者としては渡部さんが「芸能界への復帰に恋々としている」とは主張できなくなるのではないだろうか。そして、視聴者がそのような思いを抱き始めたその瞬間こそ、渡部さんの活動休止期間が終わる瞬間となるのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)