体格を考慮すると現実的な階級は...
今のところ那須川のボクシング転向時期は不透明だが、気になるのが「ボクサー那須川」の階級だ。那須川はこれまで主に55.0キロから57.15キロでリングに上がっており、これよりもさらに重い契約体重でリングに上がった経験もある。減量の兼ね合いも考慮しなければならないが、ボクシングに転向した際にはキックボクシング時代と同等の階級を選択するとみられる。
那須川の体重をボクシングの階級に当てはめてみると、スーパーバンタム級(55.34キロ)もしくはフェザー級(57.15キロ)になる。さらに上のスーパーフェザー級(58.97キロ)という選択肢も可能性のひとつだが、身長165センチの那須川の体格を考慮すれば厳しく、現実的にはスーパーバンタム級かフェザー級となるだろう。
世界的にみてスーパーバンタム級、フェザー級には実力者が多く、ここに那須川が絡んでくれば盛り上がることは必至だ。世界王者の顔ぶれをみてみると、スーパーバンタム級はプロ8戦目で世界王座を獲得したムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)がWBAとIBF王座を保持。WBCは日本でもおなじみのルイス・ネリ(メキシコ)、WBOはアンジェロ・レオ(米国)が王座に君臨し、ともに無敗を誇る。