渡部建と手越祐也、2人の「会見」にはなぜ差がついたか 「囲み」選んだ判断の裏目

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指定された場所に「ベタ座り」

   会見場で記者・カメラマンは、床に緑色のテープで貼られた「バツ印」を各自のポジションとし、そこから撮影や作業をするように指示された。カメラマン・記者の中で、折り畳みの椅子などを持参していない人は、床に直接座りながら作業せざるを得なかった。いわゆる「ベタ座り」だ。

   「ベタ座り」エリアの隣には作業用の座席と長机が設けられていたが、その数は限られていた。会見が始まると、カメラマンは指定されたポジションを離れて渡部さんを撮るというケースが当然のように発生した。中には、渡部さんの顔近くまで行って撮る人もいた。

   手越さんの会見では「待機会場」はなく、はじめから本会場へと誘導された。会場内では座席が用意され、基本的にそこから撮影・作業を行うことができた。これとは別に、座席前方にはカメラマン向けの「ベタ座り」エリアも設けられ、「シャッターチャンス」である手越さんの入退場などにはカメラマンによる「密」な状況も発生した。ただ、今回の渡部さんのように、手越さんが話している際に顔近くまで移動して撮るようなカメラマンはいなかった。なお、マスクは配られたが、フェイスシールドは用意されなかった。

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