保育園の中で、何が起こっていたのか 子どもたちに見せられない「パワハラ大量退職」問題

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降園時間前後にお酒を飲んだとして、涌谷町議会も取り上げ

   別の保育士は、理事長の言動についてこう言う。

「園長を退任するというので、3月の退職願を撤回したのですが、その後、根拠も示さずに『一斉退職は違法行為なので犯罪者です』などと言われるようになりました。子供たちのことに関わらないので、職員会議に出てほしいとお願いしても、『犯罪者が何を言う。まず謝罪文が必要』と聞き入れてもらえませんでした」

   また、理事長が近くのコンビニの前で降園時間前後の夕方にお酒を飲んでいるところを職員や保護者らが数回目撃したといい、このことは、9月の涌谷町議会でも取り上げられた。

   11月からは、新しい園長と主任2人が就任したが、この3人は、理事長が3月末に退職した後に呼び戻した元職員だった。理事長らからのパワハラは続いたといい、職員17人が11月9日、再び退職届を提出した。

   17日から有給休暇に入った後も、理事長が服務規程違反を疑って副主任らに自宅待機・保育園立入禁止命令の文書を送ったり、職員の労組委員長らに業務怠慢もあったとして懲戒処分の文書を送ったりしたともいう。

   保育園の労組では30日、宮城労働局にパワハラ問題の改善指導を求める要望書を提出し、保護者会も12月1日、保育園の運営に不安があるとして説明会を開くよう求めた。保育士らによると、17人の退職届は受理され、17人は、11月末で退職した。

   保育園で理事長のパワハラがあったかについて、宮城県の子育て社会推進室では20日、取材にこう話した。

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