「私たち遺族のことは頭にないんだな」 池袋暴走事故公判、飯塚幸三被告への違和感

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「証言してくださった方々の言葉は非常に重いものでした」

   報道陣の取材に応じた真菜さんの父・上原義教さんは「飯塚のほうも私は見ていましたが、(被告は)下を向いていました。自分が正しいと思っているのであれば、正々堂々と顔を上げてこちらを見てほしかった。本当に悔しい思いでいっぱいです」と絞り出した。

   公判を終えて松永さんは「人間である以上憤りは感じます」とするも、「しかし場が場です。それに私にとって一番大事なのは、なぜ2人が亡くならなければならなかったのか、そのすべての真実を知りたいです」と、冷静さを保とうとしている。

   証言について「証言してくださった方々の言葉は非常に重いものでした」と振り返り、証言台に立った目撃者3人に対し「事故当時のことを長く覚えてくださっていました。衝撃的な記憶でしょう。それを思い返して話すのは非常に負担だったと思います。証言として大きなものでした。遺族として感謝申し上げます」とお礼を述べた。上原さんも「証言された方々には本当にありがたいと思いました」と感謝した。

   そのうえで松永さんは「これから弁護側がどんな主張をするか、司法がどう判断するかを注視したいです」と話した。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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