小栗旬、伸び悩む兄の「転身」後押しした過去 「おやじ、お兄ちゃんは役者ダメだよ」

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   俳優・小栗旬さんの兄で演出家の小栗了さんが2020年11月30日、テレビ番組「深イイ話」に登場した。以前ネットでつけられていたあだ名や、役者に憧れてしまった過去について語った。

  • 小栗旬さん。兄・了さんの転身を後押しした過去が
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「小栗旬の貧相な兄」とネットで書かれ...

   埼玉県に位置する「ムーミンバレーパーク」にてクリエーティブディレクターとして活躍している了さんはこの日、実は「30歳まで売れない役者をしていた」と告白。現在ムーミンショーの構成、演出、劇中歌の作詞を手掛け、熱狂的なファンからもお墨付きをもらっている彼は過去に「弟が出来るなら自分も出来るだろう」と思い役者を志していたことがあったという。

   弟と舞台をやっていた時にネット掲示板をしょっちゅうチェックしていたという了さんはしかし、「小栗旬の貧相な兄」と呼ばれていたことも把握していたそうだ。今でこそ楽しそうに仕事をこなしているが、ここに至るまでの道は平凡ではない。了さんは25歳で俳優デビューを果たしたものの、彼のもとに役者の仕事が入ることはほとんどなかったという。

   ある日、演出家の故・蜷川幸雄さんから「お前暇か?」と呼び出され、旬さんが出演する舞台のラストシーンに出ることとなった了さん。稽古中に旬さんがインフルエンザを患い、あれよあれよとリハーサルの代役を任されるが、弟の台詞など覚えているわけもなく、2日でクビになった過去もある。了さんは「弟主演の舞台で、蜷川さんのところで初主演だった。弟の役をとってどうするんだ」という気持ちがぬぐえなかったとのことだ。

役者として「ダメ」な意外な理由

   そんな彼の姿を間近で見ていた旬さんは、舞台監督である父親に「おやじ、お兄ちゃんは役者ダメだよ」と忠告。「大部屋にいてもキャストを皆まとめちゃう。役者は役者で競争してるのに、兄貴がいると輪になっちゃう。制作のほうをやらせたほうがいい」と話したことから、父から「お前は表出るよりもウラのほうが絶対向いてる。一家に2人俳優なんかいらねえよ」とアドバイスを受け、演出家へと至ったことが明かされた。

   放送後、ツイッターには「ムーミンバレーパークのショー小栗旬の兄が手がけてたのかあ」と驚くユーザーが続出したほか、「素敵な家族」「父君も自分からとして伝えるのが兄である息子の自尊心を傷つけず深い」など、一家の在り方に称賛の声が集まった。

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