ピーチ機内で3か月前にマスクを拒否して降機させられた男性が、今度は長野県内のホテルでもトラブルとなり、その経緯をブログなどで暴露した。
この男性は、食事時のマスクは合理性がないなどと主張している。ホテル側に事実関係や今後の対処などを聞いた。
「法律上の規制はなく、マスクを強制できない」などと独自の主張
機内トラブルのときは、釧路空港発関西空港行きのピーチ機で2020年9月7日、この男性がマスクを拒否し、他の乗客に大声を出すなどして、安全阻害行為を理由に新潟空港で途中降機させられた。
ネット上でも、大きな騒ぎになり、男性は、メディアの取材に答えたり、自らツイッターやブログで真意を説明したりして、独自の主張を続けている。
今回のホテルとは、11月18日に宿泊して夕食時にマスクを拒否し、警察の出動を伴うトラブルになったといい、翌19日のツイッターで示唆していた。そして、30日になって、「伊東園ホテルズのマスク未着用宿泊拒否をめぐる案件について」と題してブログで詳細を報告し、ここでも独自の主張を繰り広げている。
事実関係はどうなっているのか、J-CASTニュースでは12月1日、伊東園ホテルズの総務グループに取材して話を聞いた。
それによると、男性は18日夕、バイキング形式の夕食会場にマスクを着けずに入り、スタッフが着用を要請しても拒否した。その理由としては、体調や健康の問題を挙げたが、具体的な内容は言わなかったという。男性は、「法律上の規制はなく、マスクを強制できない」といった内容の主張もして、食事を続けた。
ホテル側は、他の客に心配をかけるとして、会場の端にある席に移動するよう強く求めた。しかし、男性が応じないため、支配人が食事中に来て、客との約束を定めた宿泊約款に基づき、夕食代は返金するので退場してほしいと告げた。