「全ての人々に対する包摂性、敬意と公平な対応を訴える」
しかし、こうした日常が当たり前だと思っていた3人は、スポーツを通じて、「でも、そんなことないかもね」「ないね」「ないでしょ」と笑顔になる。そして、サッカーでの活躍とともに、「動かしつづける。自分を。未来を。」というメッセージが打ち出される――ストーリーだ。
この動画は、12月1日夕現在で900万回以上も再生されるほどの反響を集めている。ツイッター上などでは、マイノリティに寄り添った内容で感動したといった声のほか、差別などのある日本社会が悪いと言われているようで不快だとの声も一部であった。
動画について、ナイキジャパンのシニアマーケティングディレクターのバーバラ・ギネさんは、「ナイキは長い間、少数派の声に耳を傾け、支え、ナイキの価値観にかなう大義のために意見を述べてきました。スポーツにはより良い世界がどのようなものかを示し、人々の力を合わせ、それぞれのコミュニティでの行動を促す力がある」などとプレスリリースで説明している。
ナイキジャパンの広報は12月1日、J-CASTニュースの取材に対し、CMの意図だけに絞って次のようにコメントした。
「このフィルムの目的は、若者が自分の望む変化を生み出し、自らの未来を形成するために力づける手段としてスポーツを推進することです。私たちは、スポーツがより良い世界がどのようなものであるかを伝え示す力を持ち、世界を前進させるポジティブな変化を促す原動力になると考えています。ナイキは声を大にしながら全ての人々に対する包摂性、敬意と公平な対応を訴えていきます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)