日本でネットメディアを展開する「BuzzFeed Japan」は、米法人「BuzzFeed」(以下、バズフィード)による米ハフポスト買収に伴う対応について「現時点では、引き続きBuzzFeed Japanの事業を運営して参ります」とした。J-CASTニュースの取材に対し2020年11月27日、同社の広報担当者が答えた。
米法人の買収発表を受け、日本では「BuzzFeed Japan」と「ハフポスト日本版」の今後に注目が集まっていた。
「同じ傘下となることを楽しみにしております」
BuzzFeed Japanは、バズフィードとヤフー(Yahoo!ジャパン)の合弁により15年に設立。16年1月にサービスを開始以降、「BuzzFeed Japan News」や「BuzzFeed Kawaii」といった多様なメディアを展開している。
バズフィードは20年11月19日に、同社が米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ(以下、ベライゾン)傘下のネットメディア「ハフポスト」を買収し、ベライゾンのメディア部門「ベライゾン・メディア」がバズフィードの少数株主となることを発表していた。同発表の中で、今後のメディア運営については「BuzzFeed NewsとHuffPostは、別個のニュース組織として運営されます」(編集部訳)としていた。
日本では「ハフポスト日本版」と「BuzzFeed Japan」の処遇に注目が集まっていた。「ハフポスト日本版」は13年、当時の「ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループ」と朝日新聞社との合弁で誕生した「ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン社」が運営している。
J-CASTニュースは11月20日、BuzzFeed Japanに2つのメディアの今後についてメールで取材を試みた。すると、BuzzFeed Japanの広報担当者は11月27日、取材に対し「現時点では、引き続きBuzzFeed Japanの事業を運営して参ります」と回答。その上で、
「ハフポスト(日本版)は素晴らしいメディアであり、今後同じ傘下となることを楽しみにしております」
とした。
J-CASTニュースでは同様の取材を11月20日にハフポスト日本版にも実施。11月24日には米法人へ取材し、回答を待っている状況だ。なお、ハフポストは24日をもってインド版とブラジル版のサイトを閉鎖している。