秋篠宮さまが2020年11月30日の55歳の誕生日を前に記者会見し、長女眞子さまと小室圭さんについて「結婚することを認める」と述べた。
18年の誕生日会見では、小室さんの母親をめぐる金銭トラブルを背景に「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」と述べていた秋篠宮さま。眞子さまが20年11月13日に発表したコメントで結婚への固い決意を強調したことを受ける形で、秋篠宮さまも「本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としては、それを尊重するべき」などと述べた。
ただし、秋篠宮さまは今回の会見で「決して多くの人が納得し、喜んでくれている状況ではない」との認識を改めて示してもいる。結婚の前提となる「納采の儀」について、世論からの支持を得るための小室さん側の対応を求めた形だ。
2019年の誕生日会見では「何らかのことは発表する必要がある」
眞子さまと小室さんの結婚をめぐっては、18年2月7日、同3月に予定されていた納采の儀をはじめとする一連の儀式を20年に延期することを発表。秋篠宮さまは19年11月の記者会見で、延期発表から2年が経つ20年2月をめどに「何らかのことは発表する必要がある」などと述べていた。この発言や、20年11月に「立皇嗣の礼」が終了したことを受ける形で発表された眞子さまのコメントでは、
「様々な理由からこの結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております」
とする一方で、
「私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」
とも訴えていた。
「本当にそういう気持ちであれば、親としては、それを尊重するべき」
コメント発表時に、秋篠宮家の側近幹部にあたる皇嗣職大夫が記者会見を開いている。秋篠宮さまの会見では、皇嗣職大夫の発言の真意を記者が確認する文脈で「結婚を認める」発言が出た。
具体的には、記者の
「皇嗣職大夫は会見で『殿下(秋篠宮さま)がお二人の気持ちを尊重した』と説明したが、『お気持ちを尊重』とは、具体的にどういうことなのか」
という質問に対して、秋篠宮さまが
「皇嗣職大夫の『気持ちを尊重する』ということでしたね?についてですが、それは、結婚することを認める、ということです」
と答えた。続けて秋篠宮さまは、憲法第24条の「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」のくだりに言及し
「本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としては、それを尊重するべきものだと考えています」
と話した。
今でも「決して多くの人が納得し、喜んでくれている状況ではない」
ただ、「納采の儀」に至るまでにはハードルがあるとの見方も示唆した。秋篠宮さまは、今後のスケジュールについては「これから追って考えていくということになると思います」とした上で、18年の会見で言及した「多くの人が納得し喜んでくれる状況」については、
「実のところ、『多くの人』というものを具体的に表すことは、なかなか難しいと思います。長女の結婚について、反対する人もいますし、賛成する人もいますし、全く関心のない人もいるでしょう。どれをもって『多く』と、客観的に言うことができるかというと、なかなかそれは難しいわけですけれども...」
と前置きした上で、現時点でも世論の支持は得られていないとの見方を示した。
「あくまで、私の主観になりますけれども、感じとしては、決して多くの人が納得し、喜んでくれている状況ではないというふうに思っています。そのことは、娘もおそらく同じ気持ちを持っていると考えております」
記者会見は誕生日当日の20年11月30日報道を前提に11月20日に行われた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)