阪神、日本ハム、メジャーリーグで活躍し、14年ぶりの現役復帰を目指している新庄剛志氏が12月7日の12球団合同トライアウトを受けることを表明している。
新庄氏が現役復帰を宣言したのは1年前の19年11月12日。自身のインスタグラムの投稿で、「みんな、夢はあるかい!?1%の可能性があれば必ずできる。今日からトレーニングを始めて、もう1回、プロ野球選手になろうと思います」と力強く誓った。
「独立リーグの球団から打診はあったと聞いていますが...」
もちろん、本人も夢が叶う可能性は厳しいことは覚悟している。開設したYouTubeでも「99%無理。12年も(野球を)やっていないし、トレーニングも何もしていない」と認識した上で、「言ってしまったら、やるしかないから年なんて関係ない。48歳がプロ野球選手。面白いよね」と目を輝かせる。
新庄が日本ハムに所属していた時に番記者を務めていたスポーツ紙記者はこう分析する。
「正直、NPBの球団が獲得に動くのは現実的でないと思います。新庄という個性は集客面で大きな魅力ですが、各球団が若返りをしている中で、14年間現役を離れている48歳の元選手を獲得するとは思えない。独立リーグの球団から打診はあったと聞いていますが...」
ただここにきて、日本ハムファンから「新庄獲得」を待望する声が。これは現在の球団の方向性が大きく影響しているとみられる。今季は5位に低迷して優勝争いどころかクライマックスシリーズ争いにも絡めなかった。1軍登板なしに終わり、戦力外通告を受けるとささやかれていたプロ10年目右腕・斎藤佑樹の現役続行が判明した際は批判の声が殺到。栗山英樹監督は球団最長となる10年目の続投が決まったが、打率1割台で伸び悩む清宮幸太郎を開幕から4カ月半も1軍に置くなど采配に疑問の声も多い。