広報「特定のCMをパロディしたものではありません」
子どもたちに対し「かわいい」「成長している」との声が寄せられる一方で、特に目立っているのが、
「夢グループ通販のパロディとは......恐れ入った」
「これ絶対『夢グループ』のパロディですよね(笑)」
という指摘だ。夢グループ(東京都文京区)は通信販売業などを手掛ける会社で、CMには 石田重廣社長とアシスタントのような女性が登場。文字通り通販のようなCMを繰り広げることで知られている。
視聴者からは、今回のCMがその夢グループのパロディではないかという声が複数寄せられている。実際のところはどうなのか、J-CASTニュースは11月21日、日清食品ホールディングス(東京都新宿区)の広報担当者を取材した。
まず、このCMは夢グループのパロディなのか。担当者は質問に対し、
「特定の通販番組やCMをパロディしたものではありません」
と回答。
2人をCMに起用した理由については、
「『鍋の〆にはラ王がおすすめ』とご提案するためには、通販番組のような雰囲気で『日清ラ王』のセールスポイントを畳みかけるようにお客様にお伝えするのがよいのでは、という意見が出ました。
そこで、昨年のCM出演から1年経って成長したお2人が、通販番組に出てくるプレゼンターに扮しました。昨年のCMよりも少し長く、難しい台詞に挑戦し、たどたどしくも一生懸命にアピールする姿をご覧いただくことで、お客さまに興味をもっていただきたいと考えたためです」(広報担当者)
つまり、担当者に話によれば「通販番組のプレゼンターに扮しているが、特定のCMは意識していない」ということらしい。
CMを撮影したのは10月下旬。その時の2人の様子を、担当者に聞いてみると、
「何度もテイクを重ねる長時間の撮影にも飽きることなく、長くて難しいセリフに失敗しても、めげずに何度も挑戦してくれました。撮影が進むにつれて少しずつ慣れてきたのか、休憩中には『何分再開ですか?』とスタッフに質問するなど、大人顔負けな様子も見られました」
ここで、「そんなにしっかりしているのなら、セリフを噛むこともないのではないだろうか...」と疑問がわいた筆者。「セリフを噛んだのはわざとですか?」と少し野暮な質問を投げてみると、
「今回は長いセリフに挑戦する中で、自然と噛んだり、たどたどしくなったテイクを主に採用しています」(広報担当者)
とのことだった。