岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち コロナ下の感謝祭、ディナーの話題も大統領選

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「トランプの不正調査に感謝する」

   感謝祭の日にはテーブルを囲んだ人たちが、感謝の思いを口々に言い合うことがよくある。

   今回の大統領選に不正があったと信じているエバリンにとって、今年の感謝は、トランプ氏に対してだった。

「前は私たち国民にとって、メディアは公正で特別な存在だったし、敬意も払ったわ。それが今は、地に落ちた。メディが報道もせずに無視し続けているなかで、トランプが今も選挙の不正を諦めずに調査していることに感謝するわ。そして真実を明らかにするために、声をあげている人たちにも」

   後で聞くと、エバリンは、1人で過ごした今年の感謝祭では、ターキーも食べなかったという。

   カリフォルニア、フロリダ、ミネソタ州などに住む私の友人の多くも、一緒に住んでいる家族だけで感謝祭を祝った。

   離れて住む家族同士で同じ時間に食事をし、ビデオを通して会話を楽しんだ人たちも多い。

   一方、ニューヨークに住む別の友人サラは、あえてこの日を親しい人たちと過ごすことにした。サラも70代の高齢だが、私も含めて友人8人を自宅に招いて、例年のように感謝祭のディナーを企画した。年齢は30代から60代と幅広い。

   ただし、参加するためには、クリアしなければならない条件が1つあった。その直前に全員が必ずコロナの検査を受け、陰性であると確認することだ。

   ニューヨーク市では医療保険に加入していなくても、無症状でも、コロナのPCR検査と抗体検査を何度でも無料で受けることができる。

   とはいえ、テストを受けた直前に感染する可能性もあるので、完璧とはいえない。換気には十分気をつけていたが、テーブルでは隣や前の人との距離が近いし、飲食中はマスクをしていない。

   そのディナーでの感染の可能性もゼロではないことを思えば、で近々また検査を受け、検査前と結果が出るまでの間は、人に会わないようにすべきだろう。

   サラの家に集まった人たちは、ふだん外でもマスクをするし、手洗いや消毒もきちんとしている。

   いつもなら、州外に住むサラの娘も感謝祭は一緒に過ごすが、今年はコロナ感染の懸念があるため、移動を諦めた。

   ターキーは丸ごと一羽、サラがオーブンで時間をかけて焼き、パンプキンパイやオードブル、ワインなどをみんなで持ち寄った。

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