「お金を節約したいからと言って...」
お金のプロはどう見るのか。J-CASTニュースは11月27日、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんに話を聞いた。飯村さんは「自炊ができず外食に頼らざるを得ない環境で5万円なのか、自炊をすれば食費を下げられる環境で5万円なのか、その中身にもよる」とした上で、無理のない生活を送るためには「手取り収入に占める食費の割合が16%となるのが理想です」と語る。月収21万円のこの女性にあてはめると、理想値は「3万3600円」だ。
飯村さんは、この「3万3600円」の中で食費をやりくりできればベストだとしたものの、「『身体に良い有機野菜を買う』『食費だけは譲れない』など、食に対する価値基準や優先順位は人それぞれです。この方が食にウエイトを置いているのであれば、それで『OK』というケースもあります」と説明。その上で、
「お金を節約したいからと言って闇雲に食費を減らす、食事を浮かせるというのは健康への観点からもオススメではありません」
と語った。
節約のためには何を減らすべきなのか。飯村さんは「家賃や水道光熱費、通信費、生命保険など、毎月必ず引き落としがある『固定費』を削減できないか、見直した方がいいのではないでしょうか」と話す。
この女性のケースでは、1.5万円かかっている水道光熱費を1万円強に減らしたり、1万円かかっている「ケータイ・Wi-Fi費」を、格安SIMなどを活用して7000円程度に減らすことが望ましいとした。