20代女性、「食費5万円」が高すぎる? 「節約しろ!」論に、「お金のプロ」が同意しない理由

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政府の家計調査で「近い条件」見ると...

   食費5万円は「高すぎ」なのか「高くない」のか。ニュースで取り上げられた女性が単身世帯だと仮定した上で、政府の家計調査から、女性と比較的近い条件のデータを見てみる。

   19年の家計調査では、単身世帯のうち、34歳以下の勤労者世帯の平均食料費は1ヶ月で4万3848円だった。これが女性のみでは3万9388円、男性のみでは4万6957円となる。ただ、この統計では収入や居住地はわからない。

   女性は月の収入を「21万円」としていた。100万円未満から600万円以上まで、年間収入を7つの階級に分けた統計データの中で、女性の年収と考えられる数値に近いものを見てみると、200〜300万円の単身世帯の1ヶ月間の平均食料費は3万9835円、300~400万円では、300~400万円では4万3072円だった。

   また、地方別に単身世帯の1カ月間の食費を見たデータでは、関東地方は4万5169円だった。最も安かった北海道・東北地方が3万4752円だったのと比べると、実に1万円以上の開きがある。

   このように条件によって一概には言えないものの、番組に出演した女性と比較的近い条件のデータを見てみると、1カ月間の食費は、おおよそ4万円前後が相場だということが見えてくる。ただ、これらはコロナ禍が訪れる前、19年のデータだ。

   11月6日に公開された20年7月〜9月期の家計調査では、単身世帯のうち、34歳以下の勤労者世帯の平均食料費は1ヶ月で3万3949円だった。女性のみでは2万9120円と、3万円を切っている。前年同期がそれぞれ、4万6737円、4万1999円だったことを見れば、大幅な減少だ。

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