人気小説の「フリート活用」がすごい... 「ニンジャスレイヤー」翻訳チームに聞くツイッター術

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ツイッターで小説連載、こだわっている点は

   2人が作品を更新する際には、コピー&ペーストや予約投稿機能なども用いず、その場でタイピングをしていると話す。誤字や脱字が発生してしまうこともあるが、「その時しかないリアルタイム感やグルーヴ感」を重視しているという。時間をかけて完璧なものを出そうとするのではなく、リアルタイムに作品をたくさん送り出すことが「新しい」のではないかという見方を示した。

   またツイッター連載で工夫している点としては、実況用ハッシュタグを例にあげる。ニンジャスレイヤーは主に夜、1ツイートごとに更新されていくのだが、その様子をたくさんの読者とともに「応援上映みたいなノリ」(本兌さん)で実況しながら楽しむことができる。

杉「一緒に盛り上がれるだけじゃなくって、例えば『これの元ネタはこれじゃないか』とか、難しい表現や言い回し、過去に出たキャラの細かい設定とか因縁とか、専門用語が出てきたときにそれを解説してくれる人が現れて。なので、本文もある程度コンパクトにできる。普通の本で読む小説だと、例えば『ここは1、2行説明を入れないと読者はわかってくれないだろう』っていうような専門用語的なところを省けるんですね。実況で、みんなで補完しながら読んでもらうことによって。なので、話の展開をすごくスピーディーにできます」

   杉さんはこのようなあり方をライブアルバムのようだと評する。

杉「だから読者の方の実況というのはすごく有難いし大事なもので、全部ログとして残っていてほしい。だから連載したものは絶対に消したりしない、ログは削除したりしないという方針でやっています。感想とかがついたものが一つの作品。音楽のライブアルバムみたいな、歓声とかが入っているような感じだと思っています」
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