JALも次世代ジェット燃料へ
次世代のジェット燃料は、日本航空(JAL)も導入を進める方針だ。官民ファンドの「海外交通・都市開発事業支援機構」などが出資する米国製の燃料を22年度にも米国発の国際線定期便で導入する予定だ。
ANA、JALともコロナ禍で直近の決算は最終赤字に転落しているが、地球温暖化防止に向けた世界的な取り組みの中で、生き残りに向けた先行投資が必要と判断したようだ。
一度に大量の旅客や物資を長距離輸送する航空機は、長距離トラックやバスと同様、電動化するのが困難だ。そこで、既存のジェットエンジンを活用しながら、次世代の燃料を用いて大幅なCO2削減を達成できるなら、航空業界にとって大いに朗報となる。
ANAもJALも具体的な導入コストを明らかにしていないが、今後の普及とともに、どこまでコスト削減を図ることができるかどうかが最大の焦点になりそうだ。