2020年12月2日に放送される「FNS歌謡祭 第1夜」(フジテレビ系)について、番組の司会についてのツイートが目立ち始めている。
あるツイッターアカウントは「そうか、FNSの司会、渡部じゃないよな」とツイート。また、別のアカウントも「FNS歌謡祭の司会ってちょうど一年前に渡部から相葉くんに変わってさ」と同様の内容をツイート。さらには、「2018年のFNS歌謡祭見返してたら、そーいや渡部司会で気持ち悪くなった」といったツイートすら行われているほどなのだ。
2018年まで、「FNS歌謡祭」の司会は渡部さんが務めていた!
これら、「アンジャッシュ」の渡部建さん(48)の名前を出しつつ、FNS歌謡祭についてツイートしているアカウントが目立つ状況だが、それもそのはず、渡部さんは2018年12月12日放送の「FNS歌謡祭 第2夜」まで番組の司会を務めていたからだ。
渡部さんはFNS歌謡祭が2回制となった2015年から2018年までの計4カ年にわたって司会を担当(2015年と2016年は森高千里さんと共に。また、2017年と2018年は森高さんと加藤綾子アナウンサーと共に)。2019年からは渡部さんと入れ替わりで「嵐」の相葉雅紀さん(37)が、フジテレビの永島優美アナウンサー(29)と共に司会を務めている(2020年も相葉さんと永島アナが担当)。
そのため、もはや渡部さんは「無関係」にもかかわらず、2020年のFNS歌謡祭が近づく中、2018年までの同番組を思い出した視聴者から上記のような声が上がり始めているのだ。いわば、渡部さんの「亡霊」に視聴者はとらわれているのである。
その渡部さんだが、2020年は、まさに、「自身の不徳の致すところ」という表現がこれ以上なく当てはまる1年だったことは記憶に新しい。6月11日発売の「週刊文春」(6月18日号)で渡部さんは複数の女性との不倫を報じられ、それまで抱えていたレギュラー番組を全て降板。そう考えると、直近のFNS歌謡祭(2019年)まで司会を務めていたわけではないが、確かに、番組に泥を塗らずに済んだと言えば済んだということになるだろう。
「FNS うたの夏祭り」には、2019年まで出演していた!
だが、さらに「タイムリーな」降板劇も発生していた。渡部さんは2019年まで、「FNS うたの夏祭り」の司会を2015年から5カ年にわたって担当。しかし、2020年8月26日に放送された、同番組の後継番組「FNS歌謡祭 夏」では、渡部さんと入れ替わりで、やはり、「嵐」の相葉さんが司会の座に収まっていた。番組は渡部さんの不倫問題が発覚してからわずか2カ月半後に生放送されており、2020年も渡部さんが司会を務める予定だったかはもちろん分からないが、こちらの方がよりタイムリーだったと言えよう。
さらに言えば、「タイムリーな」状況は現在も続いていると言える。それは、渡部さんがいないまま放送される2020年のFNS歌謡祭を前に、渡部さんが出演するとされる「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」(日本テレビ系)の「絶対に笑ってはいけない大貧民Go Toラスベガス24時」の話題が盛り上がりを見せているからだ。
これら、共に「年末特番」という共通項があるFNS歌謡祭と「笑ってはいけない」という2つの番組が視聴者の脳内に浮かんだ瞬間、最後に司会を務めていたのが2018年とはいえ、その脳裏には「渡部建」という名前が浮かばずにはいられないのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)