ピクシブ(東京都渋谷区)とドワンゴ(東京都中央区)は2020年11月26日、今年インターネット上で最も流行した単語を決定する共同企画「ネット流行語100」を開催すると発表した。
これに伴い、各社が運営するサービス「ピクシブ百科事典」と「ニコニコ大百科」の各単語ページにおける2020年のアクセス数をもとに、昨年から今年にかけてより伸びた上位100単語を「ノミネート100単語」として公開。この中から最も差分が大きかった単語を12月15日、「年間大賞」として表彰する。
「鬼滅の刃」、「ホロライブ」、「ツイステッドワンダーランド」が約半数
「ノミネート100単語」については、今年はランキングの算出方法を1年間の総アクセス数から、アクセス数の昨年比の差分へ変更にすることでまさに旬な単語が多くノミネートされた。今年流行した漫画、アニメ、ゲーム名やそれに登場するキャラクター、人気動画配信者、ネットミーム化した言葉などが含まれている。
中でも「鬼滅の刃」、「ホロライブ」、「ツイステッドワンダーランド」の勢いが凄まじく、「ノミネート100単語」のうち約半数は上記3つに関するものだった。最も多くのノミネート単語を輩出したのは社会現象ともなった「鬼滅の刃」で、漫画のクライマックスにかけて話題となったサブタイトル、劇場版アニメで注目を集めたキャラクター「魘夢(えんむ)」や「煉獄杏寿郎」などがノミネートされた。同作からは全部で18単語が浮上している。
2番目に多かったのが、カバーが運営するバーチャルYouTuber事務所「ホロライブプロダクション」の関連ワード。「ホロライブ」自体や、人気配信者名など11単語がノミネートされた。続いて多かったのは人気スマートフォン向けゲーム「ツイステッドワンダーランド」関連語で、10単語だった。
インターネットらしい項目も
さらに「逆バニー」、「Party Parrot」、といったインターネットらしいワードも入っている。逆バニーは、バニーガールの衣装の被覆部分と露出部分を反転させた際どいもので、一部のイラストレーターやコスプレイヤーの間で熱い支持を受け、イラストや写真の投稿が相次いだ。「Party Parrot」は虹色に光るオウムのGifアニメ。海外ではチームコミュニケーションツール「Slack」などで用いられるリアクションとして流行していたという。しかし日本では、痴的ユーモアに半狂乱する「Party Parrot」の動画が広まってしまい、話題となった。
このような今年を賑わせた100のワードがノミネートされている。ピクシブとドワンゴは12月15日、この中でも最も話題になった語を「年間大賞」として表彰する。さらに「ネット流行語100」の特設サイトより「年間大賞」の予想をツイートしたユーザーには、抽選でギフトなどをプレゼントするという。
またJ-CASTニュースでも、「ネット流行語100」のうち、いくつかに関する話題を報じている。
●クソデカ羅生門(ネットミーム)
「『クソデカ羅生門』異色のパロディー小説が話題 3DCGや朗読動画も」
●サイコロステーキ先輩(漫画・アニメ「鬼滅の刃」)
「鬼滅の刃『サイコロステーキ先輩』人気投票で大健闘 アニメ登場は約40秒なのに...」
●たぬきち(ゲーム「あつまれ どうぶつの森」)
「キンプリ永瀬、『たぬきの言いなり』になるゲームにぼやき なぜこっちが材料集めないといけないの!?」
●辻野あかり/たべるんごのうた(ゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」)
「『あかりんごさんのおかげです』 デレマス辻野あかり祝福の『ご当地キャラ』を直撃」
●ぴえん(絵文字)
「『ぴえん』商標出願で使えなくなる? アパレル会社申請にネット物議も『保険的な意味』」
●連ちゃんパパ(漫画「連ちゃんパパ」)