ツイッターバトルで法廷闘争 第1弾は山本一郎氏勝訴、川上量生氏は残る2訴訟に意欲

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   ドワンゴ創業者でカドカワ取締役の川上量生(のぶお)氏が、ツイッター上の書き込みで名誉を傷つけられたとして、作家・投資家の山本一郎氏に1円の損害賠償を求める訴訟の控訴審判決で、東京高等裁判所(白石哲裁判長)は2020年11月25日、請求を棄却した一審を支持し、原告側控訴を棄却した。両氏が明らかにした。

   川上氏は判決を受け、「山本一郎氏の挑発にこちらものった以上は、お互いさまである、そういう判決がくだされたということでしょう」などと見解を述べている。

  • 残る2つの訴訟の行方は
    残る2つの訴訟の行方は
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「言論を封じようとする行動に他ならない」

   川上氏側は、山本氏による「カワンゴ某(編注;川上氏を指す)は馬鹿だから二枚舌にまったく気づかない」などの書き込みが名誉棄損に当たると主張していたが、山本氏が26日にブログに掲載した判決文によれば、裁判では「控訴人の社会的評価が低下するものとは言えない」「社会通念上許される限度を超える侮辱行為であるとは認められない」などと判断された。

   両者は、ネットの書き込みをめぐり3件係争中だが、山本氏は「本件は一番重要な裁判」と位置付けていたという。「第二訴訟である本件裁判は、訴額こそ1円ですが、大企業カドカワの経営者がツイートで間違いを指摘されたことに対してSLAPPまがいの訴訟を提起し、言論を封じようとする行動に他ならないからです。これはもしも相手が法的知識のない人からすれば、1円とは言え法的措置を取られたことに大変に動揺し、萎縮することは間違いありません」

   一方、川上氏は25日にブログで「ネットの言論空間において、山本一郎氏的な手法は議論ではなく、たんなる誹謗中傷であるということを明らかにしたいと裁判に訴えたわけですが、残念ながら、山本一郎氏の行為が誹謗中傷であったとしても、山本一郎氏の挑発にこちらものった以上は、お互いさまである、そういう判決がくだされたということでしょう」との見解を示し、上告しない方針だという。

   川上氏にとって、今回の訴訟は"前哨戦"との考えのようだ。

「私も山本一郎氏に都合の悪いことを発言して訴訟されたわけですが、これをむしろ絶好の機会として、山本一郎氏による訴訟など怖くないということを実例を持って、世の中に示したいと考えています」
「今回、残念ながら、こちらから山本一郎氏への訴訟は敗訴したわけですが、本来の目的である山本一郎氏からの訴訟については2件とも、まだ一審の判決すら出ていません。こちらの裁判について、山本一郎氏が行う裁判が、いかに無理矢理であり、恐るるに足りないかを世の中に示したいと考えています」
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