「本格派の投手が育つことで打者も育つ」
「DHのあるパ・リーグは試合展開にそれほど影響されずに投手を長いイニング使える傾向にあります。セ・リーグの場合、負けていたり同点で投手の打席が回ってくれば代えるケースが見られますが、パ・リーグの場合、そのようなことがないのでセ・リーグの投手と比べると長いイニング、多くの球数を投げることが出来ます。スタミナ的なことも含めてパワー系の投手が育ちやすい土壌があります」(橋上氏)
また、橋上氏は近年のドラフト会議でパ・リーグにポテンシャルの高い投手が入団していることを指摘し、次のように言及した。
「私が楽天のコーチをやっていた2005年前後から毎年のようにドラフトで注目される投手がパ・リーグに入ってきている。ポテンシャルの高い投手がパ・リーグに集まり、なおかつそこでDHがあるので先発完投型の投手、パワー系の投手が増える。打者はその球を打ち返すためにどうするかということで練習する。本格派の投手が育つことで打者も育つ。それがパ・リーグの現状です」(橋上氏)