スーパーでお馴染み「ポポーポポポポ」が音商標に? 出願意図をメーカーに聞いた

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楽曲無断使用の過去が「何件かございました」

   そうした中、群馬電機が特許庁にこのBGMの「音商標」を出願していたことが、独立行政法人工業所有権情報・研修館の特許情報プラットフォーム「J-Plat Pat」で20年11月24日に公開された。

   音商標は企業のブランド戦略を支援するため、2015年4月1日の改正商標法施行から出願受付が始まったもの。特許庁のデータによれば20年9月時点で682件の音商標が出願され、うち305件が登録されている。登録された音商標には、イオンの電子マネー「WAON」の「わおん!」というタッチ音や、エバラ食品工業のテレビCMで流れる「エ・バ・ラ、焼肉のたれ」などがある。

   J-Plat Patの商標情報によれば、群馬電機が商標を出願したのは10月8日。商標として表示されるのは「ポポーポポポポ...」のメロディーを刻むリコーダーと、シンセサイザー、ベース、ドラムの各パートによる4小節分の楽譜だ。同サイトの商標情報では音声も再生可能で、再生するとクリアな音質のBGMを聴くことができる。

   群馬電機の広報担当者は11月25日、J-CASTニュースの取材に対し、「ネット上の媒体(ユーチューブ等)で話題となり、マスメディアにも取り上げられることが増え、イベントや商品販売のツールとしてBGMを使用したいとの意見が多く届いた」と、楽曲をめぐる環境の変化を説明。その上で、過去に楽曲が無断使用されたことが「何件かございました」とし、「無断使用に対する当社権利主張の一環として出願に至ったものです」と語った。

   なお、「楽曲を使用したい」というケースへの対応については「当社へ使用する案件の詳細を開示いただき、その内容により可否判断させて頂いております」とした。

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