「気恥ずかしさ」からツイートした!?
なお、ソフトバンクを表す「ソ」が「ソ連」に見えてしまうというツイートは、シーズンを通じて散見されてはいたが、それはあくまで散発的なものであり、集中して行われるというものではなかった。そう考えると、やはり、「日本シリーズ」という注目度が高いスポーツの祭典が行われ、そのテレビ放送を「ある程度以上の年齢の、普段は野球を見ない人」が見ることによって、「すぐにソフトバンクであるとは理解できず、『ソ連』という国名が頭に浮かんでしまい」、その気恥ずかしさから前述のようなツイートを行ってしまったと考えるべきだろう。
なお、同じような現象としては、日本ハムを表す「日」が、国としての「日本」に見えたり、「中日ドラゴンズ」を表す「中」が「中国」に見えてしまうことも考えられる。実際、そのように見えてしまったとするツイートはシーズン中にツイッター上で発生しなかったわけではないが、その後に行われた日本シリーズの「ソ」についてのツイートに比べれば明らかに少ないのだ。
ただ、それは、両チームが日本シリーズに出場していないのはもちろん、「日」「中」という文字が「日本」「中国」という「現存する国家」を連想させるのに対し、「ソ」が「現存しない国家であるソ連」を連想させるということで、その思考に至ってしまった自らの「時代錯誤ぶり」に打ちひしがれてしまったと考えるべきではないだろうか。事実、ツイートの中には、
「日シリで『ソ』って表記あると(おっ!ソ連戦か?)と思う程度には昭和脳である」
「ソフトバンクの『ソ』がソ連の『ソ』に見えた俺は末期」
と、自らの「思考の古さ」に愕然としたとするツイート(※ただし、ソ連が崩壊した1991年は平成3年)もあるほどだ。ただ、その一方で、
「今、ソ7巨2ってテレビに映ってて、自然な流れでお母さんに『ソ連すごい勝ってんね?』って言ったら『ソはソフトバンクのソ!』って言われて一家ガハハとなりました」
と、家族の団欒が促進されたとするツイートもあり、それを考えると、必ずしも打ちひしがれる必要はないのではないかという気もしてくる。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)