二次創作、「見つけたら嬉しくていそいそと買いに行く派」
この匿名投稿を受け、ネット上では二次創作についての意見を投稿する人が増加している。
「二次創作されて嫌な理由をちゃんと理解しないで一方的に責めないで欲しい」「人気のある作品になればその分多くの人の目に止まって、二次創作も多種多様になっていくし、それを見て原作と違う解釈が広がって行く可能性を考えると、嫌って言う人も居て当たり前よなぁ」と投稿者の意見に理解を示す人も多い。
一方で、匿名ダイアリーでの意見表明に対し「嫌なら匿名で言ってないで、出版社もしくは作家自身が言えばいいのに」「二次創作が嫌なら、匿名はてなとかnoteでネチネチ書かないで、きちんと出版社を通してルール化すべきだと思う」など、クリエイターとして自身の作品についてのみ意見を表明するべきだとする意見も散見される。
作品によっては、二次創作が拡散に一役買っているものもあるだけに、「作家さんと出版社と開発者とゲーム会社、それぞれで思惑違いそうだなと思った」「出版社は二次創作オタクも客や作家として歓迎、という利害対立が見える」と、作品に携わる立場によって二次創作に対する意見も変わるのではとする声もある。
なお、「二次創作」がトレンド入りしたこともあり、ツイッター上では有名漫画家・作家も相次いでこの件に言及している。
「GS美神 極楽大作戦!!」「絶対可憐チルドレン」などで知られる椎名高志氏は、自身の描いた他作品の二次創作を投稿したうえで、
「少なくとも私は、他人のキャラや世界に浸って、『こうあって欲しい』『こんな場面が見たい』を妄想すんのが出発点だったし今も好きだな。『キャラ解釈』『権利侵害』はまた別の話だし、二次創作は尊重すべきとか以前に、架空の物語を愛する同士として、みんなでうつつを抜かしたいと思うよ」
といった連続ツイートを。
「ゆうべはお楽しみでしたね」などを連載中の金田一蓮十郎氏は、「二次創作、自分の作品では滅多に見かけないから見つけたら嬉しくていそいそと買いに行く派です。もちろん名乗りませんよ。何冊かある私の作品の同人誌はどれもありがたくて宝物。でもまあ人それぞれだからね。みんな同じこと考えたり思ったりしなくていいんですよ」。