故・三浦春馬さんを紅白が「審査員」にサプライズ起用? 生前「夢」だと発言...なんらかの演出で「実現」あるか

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   2020年11月16日、大晦日に放送される「第71回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表された。これに関連して、同日から俳優の故・三浦春馬さんと紅白を絡めたツイートが多数行われるという状況が発生している。

   あるツイッターアカウントは「今年の紅白、三浦春馬くんは審査員席に座るはず」と、実現が不可能な内容をツイート。また、別のアカウントも「紅白で歌う春馬くん観たかったな 本人は審査員やりたかったみたいだけど...」と、やはり、亡くなった三浦さんが紅白の審査員を務めることを希望しているのだ。これらのツイート、いずれも実現が不可能な願いを挙げつつ三浦さんを追悼するものだが、このようなツイートが上がるのには訳があるのだ。

  • 三浦春馬さん(2008年撮影)
    三浦春馬さん(2008年撮影)
  • 三浦春馬さん(2008年撮影)

三浦さんの高校時代の夢は「紅白の審査員」だった!

   今をさかのぼること3年。2017年11月11日に、三浦さんは自身が主演するドラマ「オトナ高校」(テレビ朝日系)の第4回放送中に行われた企画である「リアルタイムツイート」に参加。この時、三浦さんは視聴者からツイッターを通じて矢継ぎ早に寄せられる質問に次々と回答していったのだが、その中で、自身の高校時代の夢は何だったかと問われた際に、「紅白歌合戦の審査員です!」と回答していたのだ。

   同ツイートは三浦さんのファンの間で大きな広がりを見せたため、その後、ファンの間では三浦さんがこのような夢を抱いていたことが共通の了解事項として認識されるようになった。そして、三浦さんが亡くなった2020年。その了解がある状態で紅白の出場歌手が発表されれば、確かに、前述のような追悼ツイートが出てくるのは当然のことと言えよう。

   また、この動きに関連し、歌手のJUJUさんが紅白への初出場が決まったことも三浦さんのファンの間で話題だ。JUJUさんといえば、「世界はほしいモノにあふれてる 〜旅するバイヤー極上リスト〜」(NHK総合)で司会を務めていることで知られるが、三浦さんも亡くなるまで同番組で司会を務めており、2人の掛け合いが視聴者から人気を博していた。このため、

「JUJUさん 紅白出場おめでとうございます 春馬さんもきっと喜んでくれていますね」
「紅白発表 彼は、出場依頼されたら、受けたかな? JUJUさんと一緒なら、即受けたかな? でも、審査員で!って言うかな? とか、思いを巡らす」

といったツイートも上がるなどしている。

かなわない願いへの代替手段として考えられる「空席」

   さて、この「三浦さんに紅白の審査員を務めてほしい」という、決してかなうことのないファンの願いだが、かなわないというのであれば、何らかの代替手段はないものだろうか。

   考えられるのは、審査員席に空席を1つ用意するという演出だ。もちろん、番組中でその空席に言及したり、ましてや、三浦さんの名前を冠したネームプレートを置いたりなどということはないかもしれないが、それでも、三浦さんが亡くなるまで番組の司会を務めていたという事実がある以上、追悼の意を示すことができるのは明らかである。

   実は、「審査員席の空席」といえば、すでに「前例」もある。2016年の紅白では、タモリさんとマツコ・デラックスさんが審査員として番組出演を果たす予定だったが、放送では、2人は放送中の演出の要員として登場するだけで、2人のために用意されていた「ふるさと審査員席」には最後まで座ることはなかった。

   用途としては全く異なるものだが、空席という観点からすれば、決して前例がないわけではないのである。そう考えると、三浦さんを追悼するためになんらかの演出を用意するというのは、あながち無理筋とは言えないのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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