かなわない願いへの代替手段として考えられる「空席」
さて、この「三浦さんに紅白の審査員を務めてほしい」という、決してかなうことのないファンの願いだが、かなわないというのであれば、何らかの代替手段はないものだろうか。
考えられるのは、審査員席に空席を1つ用意するという演出だ。もちろん、番組中でその空席に言及したり、ましてや、三浦さんの名前を冠したネームプレートを置いたりなどということはないかもしれないが、それでも、三浦さんが亡くなるまで番組の司会を務めていたという事実がある以上、追悼の意を示すことができるのは明らかである。
実は、「審査員席の空席」といえば、すでに「前例」もある。2016年の紅白では、タモリさんとマツコ・デラックスさんが審査員として番組出演を果たす予定だったが、放送では、2人は放送中の演出の要員として登場するだけで、2人のために用意されていた「ふるさと審査員席」には最後まで座ることはなかった。
用途としては全く異なるものだが、空席という観点からすれば、決して前例がないわけではないのである。そう考えると、三浦さんを追悼するためになんらかの演出を用意するというのは、あながち無理筋とは言えないのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)