「レベル3」が持つ重み
SUBARU(スバル)も2020年10月発売の新型「レヴォーグ」にハンズオフ機能を搭載した。
レヴォーグのハンズオフは高速道路など自動車専用道路の渋滞時(時速50キロ以下)に限られるが、スカイラインは高速道路の渋滞時だけでなく、制限速度内であれば走行中もハンズオフできる。ただし、いずれもドライバーが前方や周辺の交通状況を監視している必要がある。
レベル3のホンダレジェンドも、ハンズオフの自動運転は高速道路の渋滞時に限られる。時速30キロ未満でシステムが作動し、50キロまでハンズオフの自動運転が可能だ。
日産やスバルのレベル2のハンズオフと、ホンダのレベル3の自動運転は似ているが、ホンダのレベル3はドライバーが運転から解放されることになるという意味で、高速道路の渋滞時という限られた条件下だが、「自動運転」を実現したという点で画期的だ。
国交省は世界初となるホンダのレベル3の型式指定について、「交通事故の削減、高齢者の移動手段の確保など大きな役割を期待できる」と評価している。
国交省は2020年3月に世界に先駆け自動運転車の保安基準を策定するなど、自動運転の早期実現に向けた制度整備を進めてきた。日本の自動車メーカーが自動運転の分野で世界をリードするのを後押しする狙いがあり、今回のホンダレジェンドについても「世界初のレベル3」を強くアピールしている。