レコ大、筒美京平さん「追悼特集」で流せない!? 受賞曲あまたの中で...

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   紅白歌合戦と並ぶ年末の大型音楽番組の一つといえば、「日本レコード大賞」だ。2020年は62回目となる予定だが、この賞にも多大な貢献をした作曲家・筒美京平さんが10月7日に亡くなった。

   2020年のレコ大については、11月20日に各賞受賞者が発表され、筒美さんは「特別功労賞」に名を連ねた。12月30日の本放送の際は筒美さんを追悼する企画も予想される。ただ、その遺した名曲の中には、微妙に放送しづらいものも――。

  • どんな演出がなされるだろうか
    どんな演出がなされるだろうか
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大賞2回、作曲賞7回、最優秀新人賞4回

   筒美さんの楽曲の初のレコ大受賞は1969年の「ブルー・ライト・ヨコハマ」での作曲賞である。1971年には「また逢う日まで」で初の大賞を受賞する。この年は「真夏の出来事」「雨がやんだら」で作曲賞、「17歳」で新人賞、「さらば恋人」で大衆賞、「さいはて慕情」で歌唱賞と、計6曲で賞を獲得する活躍ぶりだった。

   以後、昭和期(1988年まで)のレコ大では1977年・1980年・1988年を除いて毎年何らかの賞を獲得し、1979年には「魅せられて」で2度目の大賞を受賞している。この間に作曲賞を7回、新人賞を14回、最優秀新人賞を4回受賞し、文字通り昭和の「レコード界」を背負って立つ存在だった。

   2020年の特別功労賞は筒美さんの他に梓みちよさん・弘田三枝子さん・服部克久さん・前田俊明さん・丸山雅仁さん・小林信吾さん・ジャッキー吉川さんに贈られた。いずれも今年亡くなったアーティストや作曲家であるが、レコ大での賞獲得歴は筒美さんが群を抜いている。

   レコ大ではその年に亡くなった功労者を追悼する企画・演出がなされることも多い。2019年7月に死去したジャニー喜多川氏には過去のジャニーズ在籍タレントの映像を多く流して追悼した上に新設の「特別音楽文化賞」を贈り、また同年3月死去の萩原健一さんのザ・テンプターズ時代の楽曲「神様お願い!」を亀梨和也さんが歌唱している。

近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」どうなる?

   2018年は5月に死去した西城秀樹さんの映像を放映した上に、優秀作品賞のDA PUMP「U.S.A」のパフォーマンスの中に西城さんの「YOUNG MAN」の振付が取り入れられる粋な演出があった。

   このような過去にならうと、2020年の放送でも筒美さんを追悼する映像も放送されると予想されるが、微妙な存在になってしまった曲がある。「ギンギラギンにさりげなく」(近藤真彦さん)だ。1981年にこの曲で最優秀新人賞を受賞したが、周知の通り近藤さんは不倫報道の後無期限の活動自粛を表明し、レコ大への出演も不可能である。

   活動自粛はあくまで近藤さん本人についてであり、過去の映像を流すかどうかはレコ大制作陣の判断であろうが、「ギンギラギン」は筒美さんの楽曲の中でも売上上位にあった曲でもあり、不自然に「スルー」されれば気まずい空気が往年のファンに漂うかもしれない。

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