1日30万人→月10-20万人も...「たくのむ」運営代表は悲観せず
「オンライン飲み」は、もう下火になってしまったのだろうか。アカウント登録なしでオンライン飲み会ができるサービス「たくのむ」を展開している1010(東京都新宿区)の清瀬史代表取締役は、11月13日にJ-CASTニュースの取材に対し「利用者数はGW(ゴールデンウイーク)がピークで、1日あたり30万人が利用していました」と話す。
清瀬代表は「コロナへの意識が最も緊迫していた時期」「連休だが人々がどこにも行けなかった」「オンライン飲みへの注目の高まり」の3要素が重なったことで、GWに利用者が爆発的に伸びたと分析する。しかし、GW明けには「利用者数が顕著に下がった」とし、その後は現在に至るまで「月あたり10~20万人」規模で推移。7月に新型コロナの「第2波」が訪れた際も利用者数の大きな変化が見られなかったことから、現在懸念されている「第3波」で「オンライン飲み」需要が急拡大することは想定していないという。
こうした状況にもかかわらず、清瀬代表は悲観の色を見せない。ブームがひと段落したタイミングでユーザーアンケートを取ったところ、興味深い結果が表れたという。
「コロナという要素に関係なく、オンライン飲み会をしている方々が浮かび上がりました。実家に住む家族、高校の同級生、昔の親友など『会いたいけど、遠くにいるから会えない』という人たちがオンライン飲み会という手段を知り、コロナが落ち着いた後も利用を続けていたんです」
今後は、共通の飲食物をサイト上から注文できるサービスなど、お互いが離れた場所に居ても高い「共有度」を感じられるような仕組みも検討しているという。清瀬代表は「ビジネス会議ツールでは体感できない、お互いの親睦を深められるような『オンライン飲み会特化型』の仕掛けを用意していきたい」と展望を語った。