同人ゲームサークル「えーでるわいす」が開発し、マーベラスから販売されているゲームソフト「天穂のサクナヒメ」が大きな注目を集めている。同作は発売後まもなく本格的過ぎるコメ作りが行えると話題になり、この反響には開発陣も驚いているという。
「日本古来の米づくりを深く再現」
「天穂のサクナヒメ」は2020年11月12日に発売された和風RPG。PlayStation4とNintendo Switchといったゲーム機のほか、SteamというPCソフトプラットフォームに対応している。公式サイトによれば、
「美麗グラフィックで描かれる『天穂のサクナヒメ』は『ヒノエ島』を舞台に、島を支配する鬼と闘う爽快なコンボアクションと、日本古来の米づくりを深く再現したシミュレーション要素が融合したユニークな和風アクションRPGです」
というゲームなのだが、インターネット上ではとりわけ「日本古来の米づくり」に大きな注目が集まっている。田植、稲刈り、脱穀など八つの工程を行い、立派なコメを育てることでキャラクターが強くなるのだが、その過程があまりにも本格的なのだという。
プレイヤーからは「ハードモードの米農家体験ゲー」、「農業パートがガチ過ぎて農林水産省の農業Q&Aサイトが攻略wiki」といった声が上がり話題となっている。プレイヤーの中には現役米農家だと称するアカウントもおり、仕事をしている気分になった、精米機などの機械に感謝したといった感想が話題を呼んでいる。
「あまりにもまじめに稲作をやりすぎるので、開発はただただ驚いている」
さらに11月12日には、農業専門紙「日本農業新聞」でも紹介された。JA全農広報部も同日、ツイッター上でプレイヤーに向け同会のコメ作り解説冊子「田んぼを作って稲づくりを体験しよう」を紹介し話題となった。
こうして本業のコメ作り界隈でも大きな話題を呼んだ「天穂のサクナヒメ」。本作の開発を務めた「えーでるわいす」のなるさんは11月16日、思わずこうツイート。
「ユーザーさんがあまりにもまじめに稲作をやりすぎるので、開発はただただ驚いている」
これを受けてファンからは、「え、稲作がメインのゲームじゃないの???」、「運営さんが驚くレベルに真面目に稲作(笑)」、「稲生えますね」と面白がるコメントも寄せられた。
ユーザーさんがあまりにもまじめに稲作をやりすぎるので、開発はただただ驚いている
— なる (@nal_ew) November 16, 2020