歌手の近藤真彦さん(56)が不倫を認めて無期限の活動自粛を発表したが、露出機会も少なかったことからお咎めなしに近いのではとネット上で不満の声も漏れている。
ただ、芸能活動40周年の節目にダメージとなり、レース監督の活動自粛も発表された。これは、近藤さんにとって誤算なのか、あるいは一時的な痛みに過ぎないのか。
「全然ペナルティじゃない」との声も
近藤さんと言えば、ジャニーズ事務所の中では、幹部から重用されているとされ、ジャニーズの「長男」とも言われているほどだ。
これまでスキャンダルから守られているともうわさされていたが、週刊文春が2020年11月12日発売号で25歳年下の女性社長との不倫交際を暴露した。交際は5年続いており、人目に触れる機会もあったとみられているが、今になってスキャンダルが浮上した形だ。
近藤さんは、普段は歌手などより、レーシングチーム監督としての活動の方が多かったとされている。しかし、20年は、近藤さんの芸能活動40周年に当たり、記念日の12月12日に向け、ツアーの公演が続き、テレビの歌謡祭への出演も決まっていた。ところが、活動自粛を発表し、これらも中止される見通しが各スポーツ紙などに報じられている。
とはいえ、これまでは目立った芸能活動が少なかったため、「自粛するほど仕事してましたっけ?」「全然ペナルティじゃないんじゃん」「きちんと処分しないと他の人に示しがつかないですよ」といった批判の声もネット上で相次いでいる。
近藤さんの自粛は、ジャニーズの中では、どんな処遇に当たるのだろうか。
関係者「お荷物的な存在になっていた面はあるでしょう」
事情に詳しい芸能関係者は11月17日、J-CASTニュースの取材にこんな見方を示した。
「近藤さんの不倫については、周囲が気づいていても、これまで何も言えなかったのだと思います。しかし、若手のタレントが次々に辞める中で、ジュニアを育てる上でもよい影響がなく、近藤さんが、お荷物的な存在になっていた面はあるでしょう。事務所も内心では世代交代したいと考えている節があり、今回は、ポーズだけではないのではないかとも考えています」
近藤さんにとっては、40周年が完結できなくなり、レース監督もしばらくご無沙汰になって、自粛処分による痛みはあるはずだとこの芸能関係者は見る。
とはいえ、近藤さんは退社などはせず、芸能界には残るではないかと指摘する。
「近藤さんは、高い役員報酬に値するほど稼いではおらず、ジャニーズ事務所では今後、今のポジションのような高待遇にはならないとは思います。不倫の影響を考えて自粛の形を取っていますが、無期限といううやむやな形になっており、知らないうちに芸能界に復帰しているのではないでしょうか」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)