紅白落選、メディア露出減...AKB48、厳しい「現状の立ち位置」 22歳の総監督はそれでも「新しいバトン」に燃える

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

2019年紅白で「出させていただけるのも当たり前じゃない」と語っていた向井地さん

   19年1月にはNGT48の山口真帆さん(25=19年卒業)への暴行事件が発覚(暴行容疑で逮捕されたファンの男らは不起訴処分になり、民事訴訟でも20年4月に運営会社と和解が成立)。運営会社の拙い対応に批判が広がり、NGT48のみならず、AKB48グループに対して世論からきわめて厳しい目が向けられた。そんな中でも19年の紅白出場が決まり、向井地さんは12月29日のリハーサルで、取材に対して

「どんな状況になっても手を差し伸べてくださるスタッフさんだったり、応援してくださるファンの方がずっと居続けてくださるというのが、本当に有り難いことで、こういう風に紅白に出させていただけるのも当たり前じゃないんだな、ということを本当に感じて、今まで以上に紅白に出場できると聞いて本当に嬉しかったので、感謝の気持ちや初心を忘れることなく、来年も頑張っていきたい」

などと述べていた。こういった厳しい状況に、20年に入って表面化した新型コロナウイルスの問題が追い打ちをかけた。

   例えば18年までは年に4枚程度のペースで新曲を発売していたが、19年は2枚になり、20年は3月に発売された「失恋、ありがとう」の1枚にまで減少した。CDに握手会の参加券をつける方式は、アイドル事業の収益の柱のひとつ。対面式の握手会の再開のめどが立たないことが新曲発売の判断に影響した可能性もある。それ以外に、4月に予定されていた峯岸みなみさん(28)の卒業コンサートをはじめとした多くのイベントが延期や中止に追い込まれ、活動全体が大幅に制限されることになった。

   なお、スポーツ各紙によると、NHK側はAKB48の落選理由を「総合的な判断」などと説明。例年同様、個別歌手の出場や落選の理由について具体的には説明していない模様だ。こういった説明は出場者の発表会見後に、いわゆる「囲み取材」の形式で行うが、20年については、コロナ対策を理由に「ラジオ・テレビ記者会」「東京放送記者会」などの記者クラブ加盟社以外の取材を認めなかった。

姉妹サイト