コロナ禍も影響?安心・安全への要求
大阪と京都を結び、JR西日本「新快速」の良きライバルである京阪特急は2021年1月から座席指定特別車両「プレミアムカー」の連結列車を増やす。現在は8000系のみ連結されているが、2021年1月からは3000系にも「プレミアムカー」を連結。これにより原則として昼間時を走るすべての特急で「プレミアムカー」が利用できるようになる。
コロナ禍による社会情勢の変化により、「安心・安全」を求める利用客から座席指定特別車両への期待がさらに高まっていることを感じる。期間限定とはいえ新快速「Aシート」に指定席が導入されることにより、大阪~京都間を走る近郊型車両で指定席が設置されていないのは阪急電鉄のみとなる。従来、阪急電鉄は観光列車「京とれいん雅洛」や転換クロスシート車両9300系は導入しているが、指定席車両は導入されていない。今後、JR西日本や京阪電気鉄道の流れを受けて阪急電鉄が指定席車両を設置するか否かに注目していきたい。
(フリーライター 新田浩之)