プロ野球のDeNAは2020年11月16日、ホセ・ロペス内野手(36)、スペンサー・パットン投手(32)と来シーズンの契約を結ばないことを公式サイトで発表した。ロペス、パットンともに来シーズンのチーム構想から外れての退団となったが、両選手ともに現役続行を希望している。DeNA以外のセ・リーグ球団でも外国人選手の退団が報じられており、他球団の移籍を含めて今後の動向に注目が集まっている。
「残留させるべきだった」
DeNAからはロペスとパットンが来シーズンの構想から外れた。来日8年目となったロペスの今シーズンは、81試合の出場にとどまり打率.246、12本塁打、42打点でシーズンを終えた。打撃面では数字が上がらなかったものの堅実な守備は健在で、来シーズンから外国人枠から外れるメリットも。他球団に移籍するにあたり日本での計8年の経験が強みとなる一方で、高額年俸がネックとなるか。
2017年にDeNA入りしてから4年間、中継ぎの要としてチームを支えたパットン。今シーズンもフル回転の活躍で、57試合に登板して3勝2敗19ホールドをマーク。パットンもロペス同様にNPBでの実績があり、4年間で219試合に登板し12勝9敗101ホールドの記録を残している。貴重な中継ぎ要員として国内球団の需要があるとみられるが、MLB復帰の可能性もある。
ロペス、パットンともにチームに大きく貢献してきた功労者だけにネット上ではDeNAファンから悲しみの声が広がっている。とくにロペスは来シーズンから外国人枠から外れ、本人も来シーズンDeNAでのプレーを望んでいたためネット上では「もったいない」「残留させるべきだった」「横浜に絶対に必要な選手」との声が上がっている。
虎党からは「ボーアは残すべき」、1年で見切る形に「早すぎる」
また、今シーズン限りでの退団が濃厚となっている阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)に虎党から残留を望む声が出ている。メジャー通算92本塁打をマークし「バースの再来」として大きな注目を集めたボーア。今シーズンは開幕から調子が上がらず苦しみ、本塁打は17本にとどまった。すでに来シーズンのチーム構想から外れているとみられるが、ネット上では虎党から「ボーアは残すべき」との声が上がっている。
今シーズン外国人選手8人態勢で臨んだ阪神はボーア、オネルキ・ガルシア投手(31)の退団が濃厚で、ジェリー・サンズ外野手(33)、ロベルト・スアレス投手(29)については慰留に努めるとみられる。ボーアに関しては約2億7000万円(金額は推定)の高額年俸がネックとなった模様だが、新型コロナウイルスの影響で異例のシーズンとなったなか、わずか1年で見切る形となりそうな球団に対して虎党から「早すぎる」との声も上がっている。