2020年の大晦日に放送される「第71回NHK紅白歌合戦」の出場者が、11月16日に発表された。これに関し、ネット上では一部の熱心な嵐ファンを中心に憤慨する声が上がっている。
「個人的にスノスト紅白早い気がするなあ...」
あるツイッターアカウントは「嵐は10年目でやっと出ることができたのにね...」と、何やら不満な様子。また、別のアカウントも「ジャニ枠多いけど、デビューシングルの売上が圧倒的になったストスノは選出されるよなー。10年ちょっと前ならそれでも出れなかったけど」と、やはり、出場歌手のラインナップに疑問を呈しているのだ。
これらの声が指摘してること、それは、「嵐」が紅白に出場するまでに長期間の歳月を要したこと、及び、2020年の紅白にデビュー1年目の「Snow Man」と「SixTONES」が名を連ねていることだ。同様のツイートはこの2組の初出場が報道で出始めた16日朝から出ており、やはり、
「個人的にスノスト紅白早い気がするなあ...。嵐が10年目でやっと初出場だったから、余計に思うのかもしれないけれど」
「デビュー1年目で出られるスノストって何者なん?」
と、Snow ManとSixTONESの初出場が早すぎるのではないかとの声が上がっているのだ。
「Snow Man」と「SixTONES」は1月22日に、ジャニーズとしては初の「複数グループの同日デビュー」という鳴り物入りで登場。デビューシングルは共にミリオンを達成したほか、Snow Manは2枚目のシングルもミリオンを達成するなど、両グループともに飛ぶ鳥を落とす勢いで2020年を駆け抜け、堂々の紅白出場となった。
なお、同様の声として「嵐もJUMPも頑張って、やっと10年目で出れたのを、最近は簡単に覆していくよね...」といった声がHey! Say! JUMPのファンからも上がっており(ただし後述のように、Hey! Say! JUMPは11年目の初出場)、やはり、Snow ManとSixTONESの、CDデビュー1年目での紅白出場は驚きをもって迎えられている。
「SMAP」「TOKIO」「キンプリ」はCDデビュー1年目で紅白初出場を達成していた
そこで、ジャニーズ事務所所属のグループが、CDデビューから何年目にして紅白への初出場を達成したかまとめてみた。まず、嵐だが、1999年11月にCDデビューを果たし、紅白初出場を達成したのは2008年の大みそかであり、前述の声が指摘する通り、デビュー10年目での紅白初出場を果たした。また、「Hey! Say! JUMP」は2007年11月にCDデビューを果たし、紅白初出場は2017年だったので、こちらはデビュー11年目での初出場だった。
なお、ジャニーズの他のグループも見てみると、V6は1995年11月にCDデビューし、紅白初出場は2014年であるため、デビュー20年目での初出場。また、「関ジャニ∞」は2004年8月に関西限定でCDデビュー、翌9月には全国でCDデビューを果たした一方、紅白初出場は2012年であるため9年目での達成。また、Kis-My-Ft2は2011年にCDデビューし、紅白初出場は2019年であり、やはり、9年目での達成となっている。
また、2011年11月にCDデビューしたSexy Zoneは紅白初出場が2013年であるため、デビュー3年目での初出場である。
ただ、CDデビュー1年目の紅白初出場がこれまでになかったわけではない。2009年にはNYC boysが、またKing & Princeも2018年にデビュー1年目での紅白出場を果たした。
また、SMAPは1991年9月9日にCDデビューを果たし、それからわずか3カ月での紅白初出場(当時の史上最短)。さらには、TOKIOは1994年9月21日にCDデビューを果たし、やはり、そのわずか3カ月後に紅白初出場を果たしている(SMAPの記録更新)。こうしてみると「Snow Man」と「SixTONES」のCDデビュー1年目での紅白初出場が「異例の出来事」とまでは言えないことが分かる。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)