鉄道サービスの一つの区切りに
「もともと特急型車両を朝晩に回送する時に乗客も運ぼうという発想で始まったのがホームライナーですが、車両の置き換えに合わせてわかりにくい種別を特急として統一したかったのではないでしょうか」と推測したのは、関西・東欧の鉄道事情をルポしてきたライターの新田浩之さん。
JR西日本でもかつては「はんわライナー」(阪和線)「やまとじライナー」(大和路線)など国鉄型を利用したホームライナーがあったが今では全て廃止され、近距離の需要は特急「はるか」「くろしお」の停車駅を増やしたり、特急「びわこエクスプレス」で対応している。ラッシュ時だけの特殊な種別を整理していく流れは関西でも起きていた。
特急以外でも万能に活躍して通勤客にも貢献した「最後の国鉄特急型電車」185系だが、引退と共にホームライナーが首都圏で終焉を迎えるのも、鉄道サービスの1つの区切りを象徴しているかのようである。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)