新聞各紙はこぞって...
一企業のこととはいえ、「国家プロジェクト」の挫折とあって、11月5日までに大手紙で日経、朝日、毎日が社説で取り上げている。
共通するのは見通しの甘さや過信だ。日経(11月4日)は「つまずく原因には自前主義への過信があったのではないか」、毎日(1日)は「原因は自らの技術力や管理能力への過信にあるのではないか」、朝日(5日)も「遅れの背景には、自社の技術力を過信し、社外のノウハウを十分に活用できなかったことがある」と、3紙口をそろえる。
「航空機開発は年々高度化しており、開発費を軽減するために国際共同開発が潮流になりつつある」(日経)にもかかわらず、「当初から自主開発路線にこだわり、自社の人材で開発を進めようとした。型式証明の取得に手間取り、ノウハウを持つ外国人材主体に切り替えたが、遅れを取り戻せなかった」(毎日)ということだろう。