禰豆子・しのぶ・カナヲ・蜜璃...女性芸能人「鬼滅」コスプレ 傾向とキャラ魅力を分析してみた

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   「鬼滅の刃」大ブームの影響か、芸能人もこぞってキャラクターのコスプレに挑戦する時世である。とりわけ女性芸能人を見てみると、若手女優にアイドルから大御所まで、続々と鬼滅キャラでコスプレデビューを飾っている。彼女たちを分析した上で、実際のキャラクターの人気度への考察も試みた。コスプレの傾向からみるキャラクター人気とは―?

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禰豆子のヒロイン力は健在?

   まず、鬼滅の刃の女性キャラクターコスプレに挑んだ主な芸能人の一覧はこちら(11月10日現在、敬称略)。中でも森下悠里さんや叶美香さんは複数のキャラクターのコスプレを披露している。

竈門禰豆子(禰は正式にはネに爾):永野芽郁・松井珠理奈・スザンヌ ・椿鬼奴 ・熊田曜子・大貫亜美(PUFFY)・ざわちん・歌広場淳(ゴールデンボンバー)・森下悠里
胡蝶しのぶ:叶美香・研ナオコ・吉川愛・森下悠里
栗花落カナヲ:生田衣梨奈(モーニング娘。'20)・市川美織・浅川梨奈・森下悠里
甘露寺蜜璃:叶美香・森下悠里

   主人公の竈門炭治郎の妹の禰豆子が多く、以下栗花落カナヲ・胡蝶しのぶ・甘露寺蜜璃と続いた。一方、インスタグラムで「キャラクターの名前+コスプレ」で検索を試みると、11月9日時点で、

竈門禰豆子:2544件(「禰豆子」での検索結果は6096件)
胡蝶しのぶ:3509件
栗花落カナヲ:1880件
甘露寺蜜璃:2960件

となっていた。この4人は実際どんな人気があり、どんな層に支持されているか、アニメ評論家の小新井涼さんへの取材も交えて調べていく。

   小新井さんによると、もともと禰豆子・カナヲ・しのぶ・蜜璃の4人は誰かの人気が突出しているということはなく、人気は拮抗していた。

   「週刊少年ジャンプ」2020年第47号で発表された最新のキャラクター人気投票(集計は20年3月末に締切)での投票結果では女性キャラクター1位は胡蝶しのぶ(5位)で、次いで栗花落カナヲ(10位)、竈門禰豆子(11位)、甘露寺蜜璃(12位)と続いていたが、これは母数が限られているし(総数13万316票)、投票時期によっても変動するのでこのランキングが全てではないだろうと小新井さんは推測する。

   しかしアニメ放映・劇場版公開を経て社会的ブームになると、本編やタイアップキャンペーンで出番の多い禰豆子がファミリー層・ライト層に親しまれるようになったようだ。「そうした一般層での人気順は禰豆子・しのぶ・カナヲ・蜜璃の順ではないでしょうか。禰豆子ちゃんはずっとストーリーの根幹にかかわっていて出番も多く、感情移入しやすいポジションにいて、子どもにも人気なのかなと思います」(小新井さん)。コスプレも「自毛でもできて、竹をくわえれば禰豆子ちゃんだとわかるので、コスプレ慣れしていない人でもやりやすいキャラクターです」とも。正ヒロインとしての立ち位置は譲らないようだ。

しのぶ派・カナヲ派・蜜璃派の傾向は?

   しのぶ・カナヲ・蜜璃はどんな魅力で支持されているか。しのぶは「落ち着いていて少し含みもあるミステリアスな年上の魅力」、カナヲは「優等生だけど可愛らしい一面もある同期の魅力」、蜜璃は「すごい立場の人なのに少しコミカルで親しみやすいところ」があると小新井さんは指摘した。この3人、同じ鬼殺隊の隊士でもカナヲだけが最強クラスの「柱」ではない。原作序盤では感情表現に乏しかったカナヲだが、炭治郎とのエピソードが描かれて可愛い一面も見せるようになるとファンからの人気も上がってきた。

   ミステリアスなしのぶは「上司のような大人の魅力があるキャラクターで、憧れたい、頼りにしたいと思う人に好かれるのではないかと思います」と小新井さん。一方、蜜璃は戦闘力はしのぶに劣るが、反面コミカルな親しみやすさが魅力だ。出番は禰豆子やしのぶ程多くないながら、ファンからはディープで固定的な人気を獲得しているそうだ。髪色が特徴的なピンクと黄緑で、豊満な胸を有しているのでコスプレには本気で挑みたいキャラクターである。蜜璃を「完コス」(原作さながらの精緻なコスプレ)で再現しようとすれば、作品への愛と熱量もかかってきそうだ。

   3人のコスプレを試みた芸能人を分析すると、確かにそれぞれの魅力を見極めてキャラクターを選んでいるようだ。20代の現役アイドルやアイドル経験者はカナヲを選び、しのぶは「ミステリアスな年上の魅力」のある方々が挑戦、蜜璃はプロポーションに自信のある叶美香さんやグラビア経験者の森下悠里さんが挑んでいる、といった傾向がうかがえる。

   そして禰豆子は20代から40代まで幅広く、さらに男性の歌広場淳さんまでも扮している。やはり鬼滅の入り口として最も親しまれているキャラクターであることは、芸能界でも同じのようだ。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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