他の2次元作品にも波及
井上さんも志賀さんも、SNSに投稿した「鬼滅の刃カラー」がきっかけで、来店する客が増えていると語る。志賀さんは19年10月16日、「鬼滅の刃」風ヘア一覧をツイッター上に投稿し、現在までに1万件を超えるリツイート、3万件を超えるいいねが寄せられるなど大きな反響が寄せられた。
テレビやSNSで注目を集め、広まっていく鬼滅の刃カラー。美容師たちは、アニメや声優ファンだけでなく、髪色に興味を持った幅広い年代の人々からのオーダーも受けるという。ビナ薬粧の磯島さんも、「鬼滅の刃スタイリングカラーワックス」は、想定以上に幅広い人々に親しまれたと述べる。
「発売前は、10代後半から20代半ばくらいの男女を想定しておりました。しかし実際は、小さなお子さまから40代・50代の方まで、年齢性別問わず、幅広く好評の声をちょうだいしております。アニメファンで、登場人物になりきりたい、真似したい方はもちろん、お子さまや親子でコーデを楽しまれたり、純粋にお洒落を楽しんでいる方も多くいらっしゃいます」
磯島さんは、「鬼滅の刃」がインナーカラーや毛先カラーなどの最近のトレンドの年齢層の幅を広げたのではないかと考察している。
さらに、渋谷で美容師をしているコサカリュータさんは、「鬼滅の刃」がアニメや漫画などの2次元キャラクターを身近にしたと語る。
「鬼滅の刃のブームがきっかけとなり、さらにアニメやマンガなどのカルチャーがメジャーになりヘアースタイルとしても一般の方々に広がっていった傾向を感じます」
そして「鬼滅の刃」以外の作品風の髪のオーダーも受けていると述べた。
「ここ最近は呪術廻戦が多いですね。ヒロアカやハイキュー、Fate、ツイステやヒプマイ、僕自身もキャラクターが好きなのでお客様がキャラクターが好きですと好きなアニメなどのキャラクターを例にあげたりしてヘアカラーのイメージを共有する事が多いです」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)