「私はバイデンさんの過去に、とても気になるところがあって」
これらのツイートが指摘しているのは、同日の午前9時になったばかりの箇所。トランプ大統領とバイデン候補が掲げる政策の違いが、アメリカの対日姿勢にどのような違いをもたらすかを予測する議論の中、番組のメインキャスターを務める国山ハセンアナウンサー(29)が小林さんに対し、トランプ大統領とバイデン候補のどちらが当選した方が、日本によりメリットがあるかと尋ねたのだが、それに対し、小林さんは、
「私はバイデンさんの過去に、とても気になるところがあって。事務所のスタッフさんにセクハラ被害で訴えられたりとか、他にも、他の女性8人からセクハラ被害で訴えられたりですとか、現在の奥様の娘さんも薬物所持とコカイン使用とかで、警察に暴行の疑いで逮捕されてるけども証拠不十分で不起訴となってたりとか、ちょっと人柄的に......」
「先ほどのVTR見ると、すごく前を向いて頑張ってらっしゃるなという風に思うんですが、そういう情報を持ってしまうと、どうしても私は、この2人だったらトランプさんかなって感じですね」
との考えを披露。これに対し、国山アナが、「スキャンダルな一面も意外とあるからってことですよね?」と合いの手を入れると、
「スキャンダルというか、こういうのってっていう。スキャンダルっていうんですか、これを。セクハラ被害とか。そういう人たちが国の、そういう人が」
と、国山アナの「スキャンダル」との言葉が軽すぎるのではないかとの考えを表明。さらに、「日本だったらアウトですもんね」と、立川志らくさん(57)が小林さんの主張を補強しようとすると、
「そう、トップにいるっていうのは、やっぱもう、そういう人がっていうのはどうしても私としては、ちょっと、はい」
と、やはり、バイデン候補は大統領としてふさわしくないとする論調の意見を述べていたのだ。
これら、一連のやり取りだが、確かに、バイデン候補よりはトランプ大統領の方がいくらかマシであるとする論調の意見ではあるものの、別段、バイデン候補を激しく批判する内容とは言えるものではない。むしろ、小林さんのこの発言が「危険な発言」と言うのであれば、小林さんの前にたくさんのコメンテーターが「降板」させられていたのではないだろうか。そう考えると、ネット上に拡散中の「バイデン批判が原因で小林麻耶が『グッとラック!』を降板させられた」という言説は思い過ごしであろう。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)