守護神・新井の「公開喝」が火をつけた J2ジェフ千葉、低迷からの劇的勝利で「感動して泣きそう」

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   守護神の「公開喝」でチームが奮起した。サッカーJ2・ジェフユナイテッド千葉は2020年11月11日、第33節のアウェー・松本山雅FC戦で3-2の勝利を収め、5試合ぶりの勝ち点3を獲得した。

   前節は1-5の大敗。低迷するチームにGK新井章太(32)がインスタグラムで「危機感足りなすぎ」「闘えずに失点するのはミスで失点するよりも全然ダメ」として檄を飛ばしていた。インターネット上では「新井さんの一言がみんなに火をつけ、今日の逆転勝利に繋がった」との声もあがった。

  • 新井章太の11月11日のインスタグラムより
    新井章太の11月11日のインスタグラムより
  • 新井章太の11月11日のインスタグラムより

後半アディショナルタイムに決勝点

   前節から中2日の松本戦。先発7人を入れ替えて臨んだ千葉だが前半22分、松本のCKの跳ね返りからFWセルジーニョのミドルシュートで先制を許す。だが同26分、千葉はFKからDFゲリアのヘディングですかさず同点。同33分にはMF堀米勇輝の直接FKで逆転した。

   後半21分には松本のPKで2-2となるが、勝負が決したのは同アディショナルタイム。千葉のCKからの展開で、クロスボールを後半途中投入のFW川又堅碁が身を投げ出してのヘディングシュートを決め、土壇場で勝ち越し。劇的な幕切れとなった。

   守護神の新井がチームを救うビッグセーブを連発した。後半30分に強烈なミドルシュートを横っ飛びで弾き出したと思えば、同43分にはクロスボールからゴールエリア内でのヘディングシュートに腕を伸ばしてゴールを死守。1点差勝利の立役者の1人となった。

   新井はJ1・川崎フロンターレから今季千葉に加入し、ここまでリーグ戦全試合に先発フル出場中。正GKの座を掴んでいる。だが、前節8日のモンテディオ山形戦は1-5で大敗。J2の22チーム中17位と低迷していた千葉に、居ても立っても居られなかったようだ。

   8日夜にインスタグラムで「どんな覚悟で試合に挑んでる?覚悟足りなすぎ。その試合出た選手が、毎試合出れるとでも思ってる?危機感足りなすぎ。闘えずに失点するのはミスで失点するよりも全然ダメ。相手にゴールされるなら必死に頑張った味方に決められるオウンゴールのほうが全然いい。試合数出ればそれがすごい事?1試合1試合人生懸けてやれよ。今日みたいな試合を俺が小学生、中学生の時に見てたらプロなんて目指してない。情けない姿見せてなにがプロだよ。必死にやって、あんなに上手いのにあんなに頑張るんだ!!って思わせないと」とつづった新井。チームに強烈な喝を飛ばした投稿に反響が広がっていた。

「良いチームになろう。強いチームになろう」

   8日の投稿では「残り10試合、本気で勝点30獲得目指してるやつが何人いるか。そこだと思う。俺はやるよ!!」と10連勝を目指すと宣言。そして松本戦で5試合ぶりの勝ち点3を手繰り寄せた。

   新井は11日夜もインスタグラムを更新。「+3 気持ちの入った最高の勝利!! みんなありがとう 良いチームになろう。強いチームになろう」と鼓舞し、「AWAYまで足を運んでくれたサポーターのみなさん、感謝しています。本当に寒かったから風邪ひかないようにしてください DAZNで応援していただいたみなさんにも勝利を届けることができて良かったです」とサポーターを気遣いながら感謝をつづった。

   千葉は順位を1つ上げて16位。新井の喝からの勝利に、インスタグラムやツイッター上では、

「新井の喝、本当に効き目あったのかもしれんな」
「新井さんの一言がみんなに火をつけ、今日の逆転勝利に繋がった」
「4戦勝ちなしのジェフ千葉がGK新井のインスタのコメントを機に戦う集団へと変貌を遂げた」
「チーム一体となって戦った姿を見たら感動して泣きそうになりました」
「新井選手のスーパーセーブに痺れました。勝てた時には泣くほど嬉しかった!」
「素晴らしいセーブに涙が出ました。次節もこの勢いで行きましょう」

といった声が寄せられている。

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