竹花貴騎氏「カリスマ社長の虚実」 対談の石破茂氏も広告塔批判で「大変遺憾」、サイト掲載企業はJ-CAST取材に「契約の認識ない」

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スポンサー降板、対談動画は削除

   竹花氏と過去に接点のあった人物や企業は対応に追われている。

   サッカーの本田圭佑選手が経営する「Now Do」では、竹花氏とサッカーの槙野智章選手の対談動画を8月30日に投稿したが、騒動を受けてか、動画は現在削除されている。

本田圭佑選手のツイッターより
本田圭佑選手のツイッターより

   竹花氏とスポンサー契約を結んでいた飲料ブランド「のむシリカ」は11月1日、「ご心配をお掛けしたお客様には大変申し訳ございません」と契約解除を発表した。

   自民党の石破茂元幹事長も、日本の将来について竹花氏と意見を交わし、その模様は動画で配信された。

   石破茂事務所は取材に、元テレビ朝日アナウンサーで東京都議会議員の川松真一朗氏から依頼を受けて対談したといい、それまで竹花氏については一切知らなかったという。SNS上では「石破議員にも結果的に広告塔になった責任はある」との声もあるが、「結果責任としては大変遺憾に思うが、事前に予見できたかというとかなり難しかったと言わざるを得ない」と釈明した。

竹花氏のツイッターより 
竹花氏のツイッターより 

   一方、川松氏によれば、竹花氏のオンラインサロンに入会していることもあり、石破氏に打診したという。「Limグループの事業内容やSNS上で展開されている批判・噂等につきましては、当然、存じ上げてる事ではなく、突然の報に現在はただただ困惑しておりますが、真相究明の為、情報収集を行っています」と今回の騒動は寝耳に水だったようだ。

   竹花氏にLimの経営実態などについて取材を申し込むと、「6月に香港法人NAVER TECH社に全事業の譲渡を行っており、経営に一切関与しておりません」と回答する立場にないとした。現在は「オンライン教育アプリ、動画制作会社のみをシンガポールで行なっております」という。

   実際、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」で6月1日に事業譲渡のリリースが掲載されていた(現在は削除されている)。登記簿上では、Limの代表は6月1日付で竹花氏から中村耕平氏に代表取締役が変わっている。竹花氏は6月4日に登記されたLim Consultingの代表に就任している。

Limのプレスリリースより
Limのプレスリリースより

   竹花氏から「(Limの)公式の問い合わせ先」と指定されたメールアドレスに質問事項を送るも、期日までに回答はなかった。

   (2020年11月11日13時追記)公開当初「Limの代表は6月1日付で竹花氏から中村耕平氏に、グループ会社のLim Japanも同日付で竹花氏から町田哲隆氏に代表取締役が変わっている」となっていた部分を、「Limの代表は6月1日付で竹花氏から中村耕平氏に変わっている」と修正しました。 

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