女子サッカー・栃木SCレディースは2020年11月10日、道路交通法違反(ひき逃げ)などの容疑で6日に逮捕されていた所属選手のDF青木春菜容疑者(25)の退団を発表した。同容疑者からチームに申し出があり、受理したという。
「確認中」としていた青木容疑者の運転免許失効についても、接見した弁護士を通じて「失効していたとの確認がとれました」としている。
「退団の申し出があり、チームとして受理いたしました」
栃木SCレディースは「この度、青木春菜選手より退団の申し出があり、チームとして受理いたしましたのでお知らせいたします」と発表。「調査中としておりました運転免許の有効期限に関しまして、接見した弁護士より失効していたとの確認がとれましたので、併せてご報告させていただきます」と免許失効の事実についても報告した。
青木容疑者は5日昼過ぎ、宇都宮市内の国道で工事中のため設けられていた迂回路を歩いていた女性(55)をはね、そのまま逃げたとして、道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)の容疑で6日、栃木県警宇都宮中央署に逮捕されていた。
クラブは逮捕当日の6日、この逮捕の経緯を発表し、被害者に「深くお詫び申し上げます」と謝罪。ファン・サポーター、パートナー企業など関係者にも謝罪した。複数の新聞・テレビで、青木容疑者は5月に免許が失効し、無免許の状態だったことも報じられていたが、クラブは運転免許失効については「確認中」としていた。
クラブは翌7日の発表で、免許失効について「警察での聴取中のため弁護士に接見を依頼しております。しかしながら、最終的な確認ができておりません。現在は、警察の正式発表を待っている状況でございます。発表があり次第追ってご報告させて頂きます」と状況を報告。さらに事件を受けて停止していたトップチームについて「今後も無期限活動停止、ならびに12月6日に行われる『えいこう杯』第21回栃木県女子サッカーリーグ1部最終節については不参加とすることを決定いたしました」と発表していた。
今回の10日の発表でも、チームの今後について報告。「栃木SCレディーストップチームの今後の活動につきまして、多数のご意見を頂いております。この度被害にあわれました方の回復と対応を優先させていただき、その後改めて検討させていただきます」としている。