井上尚弥を挑発するリゴンドー 技術は世界屈指、対戦「熱望」も専門メディアの評価は...

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米専門メディアではKO負けのモロニーより下位

   WBAが設けるスーパー王座とはいかなる王座なのか。WBAは他団体の王座を統一した王者や防衛を多く重ねた王者をスーパー王者に認定する。井上のケースでいえば、IBF王座を統一したことでスーパー王者に昇格。そして井上がスーパー王者になったためレギュラー王座が空位となり、リゴンドーがレギュラー王座の決定戦に出場する機会を得て2020年2月に王座決定戦に勝利して王座を獲得した。

   リゴンドーはスーパー王者・井上との王座統一戦を熱望しているが現実は厳しい。その要因としてリゴンドーの世界的な「価値」が挙げられる。ディフェンシブなボクシングスタイルは米国内での受けが悪く、興行的にも魅力に欠ける。また、世界王者とはいえ、スーパー王者・井上の格下ということで、世界的評価は芳しくない。海外の専門メディアが独自に作成するバンタム級のランキングでリゴンドーは下位に甘んじているのが現状だ。

   米国の権威ある老舗専門誌「ザ・リング」の最新のバンタム級ランキングでは、王者が井上、1位ドネア、2位ウバーリ、3位カシメロとなっている。リゴンドーは世界王者にもかかわらず、「ザ・リング」の評価は世界8位。10月31日に井上に挑戦して7回KO負けしたジェーソン・モロニー(オーストラリア)が、リゴンドーのひとつ上の7位にランクされていることからもリゴンドーの評価が分かる。

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