真中満氏の名前も
1点差試合は11勝15敗と負け越し。逆転負けは32試合とリーグワーストだった。前出のスポーツ紙番記者は「勝つ時は派手に打って圧勝するけど、負ける時は『ここぞの場面』で1点が取れない。三木監督は走塁改革を唱えていましたが、盗塁数はリーグワーストの67。もちろん盗塁数だけで機動力を測れるものではないですが、昨年から劇的に変わったイメージはない。ベンチワークに物足りなさを感じたのは確かです」と辛らつだ。
では、来季の監督は誰になるのだろうか。マスコミの間で有力候補としてささやかれているのが、元ヤクルトの古田敦也氏だ。現役時代にバッテリーを組んでヤクルトの黄金時代を築いた石井GMと気心知れた仲として知られている。06年に選手兼任監督で話題になったが、1年目は3位で、翌07年は最下位に低迷して辞任。以来13年間ユニフォームを着ていないが、球界屈指の頭脳に監督待望論は根強い。
また、元ヤクルト監督の真中満氏も気になる。ヤクルトの監督で就任1年目の15年に14年ぶりのリーグ優勝に導いた。現在の楽天で三木監督、野村克則作戦コーチ、伊藤智仁投手チーフコーチと3人が当時の真中政権で1軍コーチングスタッフに名を連ねている。チームの方向性を大きく変える必要がないのはメリットだ。
もちろん、三木監督が2年契約の最終年で続投の可能性も十分にある。石井GMに対する楽天ファンの風当たりも強くなっていることから、来季は大きな分岐点になりそうだ。