お笑い芸人のほんこんさん(57)2020年11月6日に行ったアメリカ大統領選挙についてのツイートがネット上で話題だ。
「目上の方に申し訳ないですが・・・」
この日、ほんこんさんは5日(現地時間)にスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(17)がトランプ大統領(74)に対して、「落ち着けドナルド」といった発言を行ったことに対し、「トランプ大統領は落ち着いてると思うがそれより目上の方にそんな物言いは?」とツイート。これに対しては、賛成の声が集まった一方で、
「目上の方に申し訳ないですが・・・やっぱり ほんこん、おもんないです」
「ほんこんさんまたおもんないこと言うてはるみたいやけど、要はマナー云々っちゅーピンボケしたツッコミしか思い付かなかったやね」
といったツッコミが殺到してしまったのだ。
というのも、当該のグレタさんの発言は2019年12月にグレタさんが米誌「TIME」の「今年の人」に選出された際にトランプ大統領が放った「落ち着けグレタ」というツイートに対する意趣返しだったのだ。つまり、ほんこんさんはそれに気付かなかったのか、はたまた知っていたうえで無視したのか、とにかく、上記のツイートをしてしまったわけであり、このため、ネット上には「相手の言葉をそのまま返しただけだよね」といった声も上がったほどである。
ただ、話はここで終わらなかった。
7日、お笑い芸人のラサール石井さん(65)はツイッターで、ほんこんさんの発言を報じるニュース記事を引用ツイートしつつ、
「世界規模の二人の皮肉のやり取りに上から目線で割って入るって。『トランプ』『グレタ』『ほんこん』という図式ってこと?凄いな。グレタさんが一字一句変えないからジョークが成立してるんだけどな」
とツイート。さらに、「にしてもちょっと伸びたヒゲ面キープしてるけど気に入ってるんかな」と、記事に添付された写真をいじるなど、ほんこんさんを皮肉る動きを見せたのだ。ただ、これらに対しても、
「ラサールさん、おもんない」
「......それを皮肉るラサールさんはもっと偉いのかな? すご~い。※棒読み」
「ほんこんにとってラサールなんてアウトオブ眼中だから。構うこともないよ。そもそもTwitter活動家が芸人に嫌がらせすんなよ」
といったツッコミが殺到してしまったのだ。当人たちからしてみれば、面白さを狙ったツイートではなさそうだが、結果的に少なからぬツイッターユーザーから「おもんない」との判定を受けた状況だ。お笑いタレントの政治に関係する意見表明にこうした反応が相次いでしまうのは、いったいなぜなのか。J-CASTニュース編集部はITジャーナリストの井上トシユキ氏にその謎について話を聞いた。